浅井健一が追求する3ピースの美学、その進化形を見た

浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS(Photo by 岩佐篤樹)

浅井健一&THE INTERCHANGE KILLSが全国3都市4公演で行ってきた「INDIAN SUMMER QUATTRO GIGS」のツアーファイナル公演を、2019年6月30日に東京都 渋谷CLUB QUATTROにて開催した。会場を熱狂の渦に巻き込んだ当日のライブの様子を独自レポートする。

THE INTERCHANGE KILLSは、ベースにNUMBER GIRLの中尾憲太郎、ドラムには海外のシーンでキャリアを積んできた小林瞳を迎えた、浅井健一を含む3ピースバンド。2016年に結成し、同年にリリースされたシングル『Messenger Boy』から始動したバンドである。

定刻になり場内が暗転すると、ブルーに照らされたステージ上にメンバーが登場し、歓声が沸き起こる。ドラムの軽快なビートが刻まれ、1曲目の「Vinegar」がスタート。ドラムの小林瞳による軽快かつ芯のあるドラミングと、ベースの中尾憲太郎のアタックの強く図太い存在感のある低音、それに乗った浅井のソリッドなギタープレイに身体を揺らし、拳と歓声を上げて応える会場。浅井の「ハロー!レッツパーティ!!」の挨拶代わりの煽りから、続いてBLANKEY JET CITY時代のナンバー「パイナップルサンド」を披露。間奏で、ステージ中央で浅井と中尾が向かい合って全員が互いに見せつけるようにプレイする姿に会場は序盤から一気に盛り上がっていった。

その後「FIXER」を披露した後に浅井のショートMC。「ハロー! 今日観に来てくれてありがとう。全員で盛り上がろうぜ」と挨拶を済ませるとBLANKEY JET CITYのナンバー「DERRINGER」を披露。「今日はツアーファイナルということで、せっかく皆集まったんだから思いっきり盛り上がろうよ」と会場に大きな歓声を上げさせたり、「ちょっと新しい曲やるから、皆も歌ってね。知らんと思うけどね」と、浅井のポップな一面に笑いを起こす場面も。その後はベースとドラムから始まるメロウなナンバーを披露。”La-lalalala、huh huh huh”という耳に残りやすいメロディでは、初披露ながら会場皆が口ずさむ場面も見られた。メンバー紹介を済ませると、真っ赤な照明の中の浅井のプレイが印象的な「INDY ANN」、寂しげなメロディと、サビ裏でのリズム隊の2人の綺麗なハーモニーが響き渡る「すぐそば」、浅井健一ソロ名義で今年5年ぶりにリリースした疾走感のある配信楽曲「HARUKAZE」を披露。



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