8.SKY-HIラッパー、ソングライター、歌手など幅広く活動を行うアーティスト。2005年にAAAのメンバーとしてデビューし、同時期からSKY-HIとして都内クラブで活動をスタートさせる。2018年12月に4thアルバム「JAPRISON」を発表。2019年9月4日にはSALUとのコラボレーションアルバム「Say Hello to My Minions 2」をリリース。同日より東名阪と韓国、香港、台湾を巡るアジアツアーを開催する。
◎ベスト・アルバム
1. マーク・ロンソン『Late Night Feelings』
ちょうどこんなの聴きたかった大賞です。トラップ以降のグルーヴが全てを飲み込んでる時代だからこそ染みる。
2. OZworld aka R’kuma『OZWORLD』
日本でトラップのノリをやりながらオリジナリティがあって、しかもずっと聴けるアルバムってそうはなかった気がするしニューカマーでこの独創性って最高です。もう次作が聴きたい。
3. Jay Park『The Road Less Traveled』
現行のシーンにがっつりいながらこういう解答をラップミュージックのシーンに、しかもめちゃ高いクオリティで出してくる中堅ラッパーの鏡……。1曲目を再生した時アーティスト間違えたかと思いました。最高!
4. ジュース・ワールド『Death Race For Love』
エモーショナルだし生感を丁寧に取り入れてくる辺りやメロディとフローの更新が凄い好きでした。日本でもファンが多い印象あります。
5. PnBロック『TrapStar Turnt PopStar』
いわゆるトラップのマナーの転換期だよなーと思いながら聴いてました。現行のアプローチをやりきった感と次を試行錯誤してる感があるので、PnBロックは次あたりいきなり全然違うテンションの曲とか作り出しそう。
6. Kan Sano『Ghost Notes』
世界で一番かっこいい鍵盤弾きのアルバムが日本から出てしまった気がしてます、大袈裟じゃなく来年グラミー獲っても全然驚かない。
7. ビリー・アイリッシュ『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』
なんやかんや言っても上半期ベストは皆これなんじゃないですか……! ここ数年皆がずっと探してた解答を出されてしまったような気がします。
8. リトル・シムズ『GREY Area』
フィメールの中で、と括る必要は全くなくて、単純に全ての作品の中で一番ラップがパワフルでカッコいいアルバムかも。コーチェラで見て一番興味持ったのもこの人でした。
9. J.コール『Revenge Of The Dreamers III』
これ書いてたら出ました(笑)。今書きながら2周目なんですけど最高すぎる……!!!!!!!!!!!!!!
超オーセンティックな事やっても焼き直しにならないし、トラップ以降のフローを出しても超新しい。全部オリジナルだしクレイジー。超リリカル。これがこれからの基準になりそうだし今出たばっかでテンション上がってるの差し引いても上半期ベストかも。
10. アンダーソン・パーク『Ventura』
期待通り、っていう感じのアルバムでした。どこまでもルーツミュージックだしどこまでも新しい、みたいなのを多分一生裏切らなさそう。
◎ベスト・ソング
●J.コール「Middle Child」
ちょっとベストソング選びようがないので選べないんで基本上のアルバムから選びました。俺もミドルチャイルド!わかるわかる!ってなりました。比喩が相変わらずリリシズムに溢れていて大好きです。
●ビリー・アイリッシュ「you should see me in a crown」
一番ぶっ飛んだのこれかなやっぱり。耳から入れるタイプのドラッグ。
●リトル・シムズ「Offense」
とにかくラップがカッコいいです。オーセンティックすぎて逆に新しい。“女性版ケンドリック”みたいな呼び名はもう失礼だと思いました。
●Kan Sano「House of mine」
上のアルバムからのReworkがまた最高だったので載せさせてください。一生聴ける。ツッコミぎみに揺らぐドラムとローファイな上物……。
●リル・ナズ・X「Panini」
一発屋じゃなさそうですね。個人的には「Old Town Road」よりこっちのが好きかも。来年にはアンセムメイカーになって、いい意味でもっとポップな立ち位置にいそうな気がします。
◎コメント
上半期だけでベストとか無理だろーとか思ってたんですけど、いざ書くと思ってた以上に書ききれなかったです……。書きこぼしありそうなので先に謝っておきます。BTSも入れたかったんだけど、J.コールがいきなりアルバム出すから……。特に単曲やEPのリリースが多い時代なので本当に選ぶの難しかったです。
トラップが全てを飲み込んだ数年前から、ここ2年くらいは転換期と言われ続けてたけど、完全に次のリズム、グルーヴ、メロディに移行した感もあるし個人的には興味はその移動した先にあります。回帰でも抵抗でも革新でもなくて、ナチュラルに、今っぽく言えばドラスティックに更新されていく音楽シーンは、本当に人類史上一番面白いんじゃないですか。
自分も本当にいい意味でやっと色んなことがどうでもよくなって、冬から春は心から愛するバンドやダンサーと最も納得いくツアーを回れたし、5〜6月は本当に好きな友達と本当に好きなように音楽をやることに集中できました。そうやって出来たSALUとのアルバムを引っさげてアジアの色んなところへ行くわけですけど、希望しかないです。音楽を長いことやっていますけど今が心身ともに一番充実しています。
※関連記事:SKY-HIの2018年総括「アジアから置き去りにされた日本と、閉塞感を救った音楽の力」〈リリース情報〉
SKY-HI×SALU
『Say Hello to My Minions 2』
2019年9月4日リリース
購入・配信リンク:
https://avex.lnk.to/skyhi_salu〈ツアー情報〉
SKY-HI×SALU
「Say Goodbye to the System」
2019年9月4日(水)東京・Zepp DiverCity TOKYO
2019年9月24日(火)大阪・なんばHatch
2019年9月25日(水)名古屋・DIAMOND HALL
2019年9月29日(日)韓国 ソウル(※詳細後日発表)
2019年10月1日(火)中国 香港(※詳細後日発表)
2019年10月4日(金)台湾 台北(※詳細後日発表)
公式サイト:
https://avex.jp/skyhi/