原作のその後を描いたHBO版『ウォッチメン』、予告編第1弾が到着

『ウォッチメン』(予告編動画より)

伝説のアメリカンコミックに着想を得た米HBOの最新TVシリーズ『ウォッチメン』の予告編のフルバージョンが、先週開催されたサンディエゴ・コミコンでお披露目された。

HBOはすでに、デイモン・リンデロフが指揮を執るTVシリーズの解禁映像を公開していた。「この世は公正で善良だと信じている人がいる。『サンシャインと虹』の歌のようにキラキラしたものだと。でも私たちはそんなこと信じない」と、レジーナ・キング演じるアンジェラ・エイバーが予告編の中で言う。「私たちは知っている。そうしたきれいな色の下に隠された本当の世界には、白と黒しかないのだと」



最新の予告編では、ロールシャッハ――原作のアンチヒーロー――のマスクをつけた自警団が「タルサ警察の分署を狙った同時多発攻撃」を仕掛けたことで、警官たち――キング演じる主人公もその一人――も変装を余儀なくされる。

「『ウォッチメン』の舞台となるのは、もうひとつのアメリカ現実社会。顔を隠した自警団が暴力的手段に走って、ならず者と化した世界」と、HBOは最新シリーズについてこう述べた。「こうした状況にも関わらず、ある者は革命を起こそうと結集し、またある者は手遅れになる前に手を打とうとする。その時彼らの頭上に浮かぶのは、果てしない疑問。いったい誰が見張りを見張るのか?」

「壮大かつ邪悪な陰謀が渦巻いている。もしそれを話したら、君はきっと頭がブッ飛ぶだろうな」と、ルイス・ゴセット・ジュニア演じる男が警告する。

予告編には、原作でおなじみ無限の力を持つDr. マンハッタンも2度ほど登場する。1回目は、鮮やかなブルーの人物が火星の表面に立っているシーン。もうひとつは予告編終了間際、うち捨てられたDr.マンハッタンのマスクを何者かが拾い上げるシーンだ。

ジェレミー・アイアンズは、『ウォッチメン』の裏切り者コンラッド・“オジマンディアス”・ヴェイト役で登場。予告編の冒頭に出てくる新聞の見出しには「ヴェイト死亡を公式に発表」とあり、彼がシリーズ序盤で早々と殺されたことが伺える。その見出しの隣には、「ボイシでスクイッドシャワーがホームレス収容所を破壊」という別の事件の記事。またもやひと騒動ありそうな予感だ。

後半にはデヴィッド・ボウイの「Life On Mars?」がバックで流れるが、シリーズ全体の音楽はトレント・レズナーとアッティカス・ロスが担当。『ウォッチメン』はHBOで今秋放映予定だ。

Translated by Akiko Kato

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