カナダ発、3人殺害の10代容疑者2名はヒトラー、プーチン、トランプに心酔

デジタル配信ゲームプラットフォーム「Steam」の存在

絶大な人気を誇るゲーム販売および通信プラットフォームのSteamは、かなり手ぬるいモデレーションポリシーを導入しているとして長年非難されてきた。同プラットフォームがヘイトスピーチや暴力的な差別表現を看過していると訴える声もある。2018年末、ノーザンバージニアの10代の男性がガールフレンドの両親を銃で撃って致命傷を負わせた事件では、ガールフレンドの両親が男性のSteamのプロフィールから、ナチス親衛隊のシンボルや「国家的社会主義は永遠なり」といった引用文など、ナチスを支持する画像を発見したのが原因だった。この事件により、Steamを運営するValveのかなり緩いポリシーに関心が集まった。また同プラットフォームはRape Dayという、女性をストーカーしてレイプするというゲームを配信していたことも明らかになった(Steamはメディアから猛批判を受け、ゲームの配信を停止した)。

記事掲載の時点で、ローリングストーン誌のコメント取材に対するSteamの返答は得られていない。

シュメゲルスキー容疑者とマクラウド容疑者は高校のクラスメートで仲が良かったとみられる。2人は今月初め、ユーコン準州のホワイトホースに職探しに行くつもりだと親に話していた。2人の両親の下には以来音沙汰がなく、シュメゲルスキー容疑者の父親は、2人が自殺するつもりで家を出たのではないかと考えている。

「まっとうな子供は、人を殺しながら国内を移動するなんてことはしません」と父親。「こんなことになってしまい、本当に申し訳ないと思っています。被害者の皆さんを救うことができず、本当に申し訳ありませんでした」

Translated by Akiko Kato

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