レッド・ツェッペリン、ステージ復帰を果たしたライブ映像を回想

『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』は2019年にリリースから40年を迎えた(Photo by Rob Verhorst/Redferns)


当初、アルバムのタイトルは『Look』になるという噂が流れたが、バンドがそれぞれの困難を乗り越えたことを記念し、最終的には“出口を開けてなかに入る”という従来とは逆の手順を意味する『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』と命名された(「出口からなかに入るのが一番難しいんだ」とペイジは語った)。グラフィックデザイナーのオーブリー・パウエルと、デザイナーのストーム・ソーガソンが共同経営する英デザイン会社が6種類のアルバムスリーブをデザインした。それぞれがニューオーリンズを彷彿とさせるバーを描いたセピアカラーだ。周知の通り、レコードは茶封筒で覆われ、どのスリーブを買ったかわからない仕様になっていた。このような古い子どもだましの仕掛けにもかかわらず、レコードはリリースされた最初の10日間で200万という驚異の枚数を売った。『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』の成功は、レコードの販売数が深刻なほど落ち込んでいた業界の復活に一役買ったのだ。

ツアーに出発する代わり、レッド・ツェッペリンは197984日と11日に開催されたイギリスの野外音楽フェスティバル、ネブワース・フェスティバルでステージに復帰することを決意した。バンドがイギリスでライブを披露するのは4年振りだった。「イン・ジ・イヴニング」のパフォーマンスを記録した下記の動画では、ボーナムが激しいストロボライトに照らされながら、パワフルなドラムプレイでバンドをリードしている。「So don’t you let her get under your skin/It’s only bad luck and trouble/From the day that you begin(彼女に心を許してはいけない/そんなことをしたら/待っているのは不幸とトラブルだけ)」とプラントが歌う。

トッド・ラングレン&ユートピア、サウスサイド・ジョニー&ジ・アズベリー・ジュークス、ザ・マーシャル・タッカー・バンド、キース・リチャーズ、ロン・ウッド、イアン・マクレガンをフィーチャーしたニュー・バーバリアンズなどの面々を迎えたオープニングアクトと大観衆の前で、レッド・ツェッペリンは再びグルーヴを取り戻そうと、強いプレッシャーを感じていた。「思っていたほどリラックスできなかった」とプラントは回想した。「あまりに期待値が大きくて、それに応えるための自信を保つだけで精一杯だった。なんとか仕留めたいと思ったけど、完全には仕留められなかった。でも、みんなのおかげでいいパフォーマンスになった」。




Translated by Shoko Natori

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