デクラン・マッケンナ、武器貿易問題を痛烈に批判したチャリティーSGを発表

デクラン・マッケンナ(Courtesy of SONY MUSIC)

英BBCの「Sound Of 2017」で候補者の1人になるなど期待の新人として注目を集め、当時18歳で日本デビューを果たした英国出身のシンガー・ソングライター、デクラン・マッケンナがニューシングル「ブリティッシュ・ボムス」を配信リリースした。

デクランの名を世に知らしめるきっかけとなったのは、2014年に当時15歳だった彼がセルフ・リリースしたシングル「ブラジル」。まだ15歳という瑞々しさも兼ね備えながら圧倒的センスを放つ同曲は、FIFA(国際サッカー連盟)の汚職と同年のサッカー・ワールドカップを批判した歌詞の内容がネットを中心に大きな話題に。その後、親に受け入れてもらえずプレッシャーに耐えきれず自殺してしまった10代のトランスジェンダーの子についての投稿にインスパイアされた楽曲「パラセタモール」を発表するなど、デジタルネイティヴ世代/ジェネレーションZ世代という立場からあらゆる社会問題に切り込んできた。



2017年のデビュー・アルバム『ホワット・ドゥ・ユー・シンク・アバウト・ザ・カー?』以来、約2年ぶりとなる最新シングル「ブリティッシュ・ボムス」は、現在ロンドンで話題となっている武器貿易問題への政治的偽善態度を痛烈に批判する内容となっている。

デクラン本人は「戦争を止めたり武器の売買を止めるには複雑な事情があって難しいってほのめかす大人がいるけれど、そんなのクソくらえだ!僕は戦争に断固として反対だし、ちゃんとそれをメッセージとして曲を通じて発信したかった。暴力は暴力を生むだけだし、僕は世界中が平和であることが難しいとは思わない。戦争をビジネスだと思っているような節が(大人には)あるけれど、そのような発言を平気でする人間の態度は、控え目に言って恥を知れと思うよ」とコメント。今回のシングルから得る収益は、すべてチャリティーとして寄付される予定だ。



<リリース情報>

デクラン・マッケンナ 「ブリティッシュ・ボムス」

デクラン・マッケンナ
「ブリティッシュ・ボムス」
配信中

Rolling Stone Japan 編集部

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