ReoNaの魂は音楽で救われる「今でも私の中に開き続けてる穴がある」

「何一つ専門知識がない頃から、邦楽と洋楽を歌うのでは声の出し方が全然違うなと感じていた」

ーそう考えると、今年6月24日のダニエル・パウター来日公演で共演されたっていうのは、いろいろな段階を飛ばして一気に距離が近づいた日だったんですね(笑)。

ReoNa:すっごく緊張しました。今年4月にシンガポールで初めて海外でライブをしたときも、ダニエル・パウターさんの「Bad Day」を歌わせてもらったんです。その曲をシンガポールでは学校の授業とかで習うらしくて、ステージまで皆の合唱している声が届いて。その時、今まで好きでい続けてよかったと思ったし、本当に世界の名曲だなって感じました。そんな方と共演する機会って、一生に一度あるかどうかの舞台ですよね。ビルボードライブ東京に行くこと自体も初めてですし、お客さんがお食事をしている場所で歌わせていただくのも初めてだったので、すごく緊張しました。



ーダニエル・パウターと同じステージに立って、しかも共演までしたわけですけど、間近で接してみてどうでした?

ReoNa:すごくパワーを感じました。「引っ張ってあげるから楽しんで歌いなよ!」 って言ってくださって。緊張しすぎて楽しい時間を作れない方が失礼だなというか。胸を借りた気持ちで楽しんで歌わせていただこうと思いました。

ーヴォーカリストとして、声の表情や演奏も間近で見られたと思うんですけどその辺りも新鮮でした?

ReoNa:ダニエルさんはとてもハイトーンボイスが綺麗なアーティストじゃないですか? 身体が鳴っている声だなってすごく感じました。ああいう風に楽曲を歌えたら楽しいだろうなと思いますし、そこに積んでこられたキャリアも感じました。

ー声や歌い方の部分でいうと、ReoNaさんも特徴的ですよね。海外の歌手のカバーしていた経験とかも何らかの形で影響しているんですか?

ReoNa:それは根幹にあると思います。何一つ専門知識がない頃から、邦楽と洋楽を歌うのでは声の出し方が全然違うなと感じていて。英語っぽく日本語を歌ったらどうなるだろうとか、当時からたくさん聴いて同じ発音になるよう繰り返しやっていたので、その積み重ねはあるかもしれません。





ー言葉にするのは難しいと思うんですけど、具体的にどこらへんが違うんでしょう?

ReoNa:力の入っている場所が違うと思います。洋楽や英語詞を歌うときは、自然と息を多く乗せて歌っていた。そこは意識してなかったところなんですけど、今になるとそうなのかなと思います。

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