米アラバマ州で14歳の少年が一家5人を惨殺、末っ子は生後6ヶ月

自分の家族を殺したと自白した14歳の少年、未成年のため氏名は非公開 (Dan Busey/The Decatur Daily/AP images

米・アラバマ州の14歳の少年が一家殺害を自白した。凶器は拳銃で、自分の父親と母親、それに3人の妹弟の家族5人を殺したという。また、被害者の1人は生後6ヶ月の男児だった。

アラバマ州の小さな町エルクモントに住む14歳の少年が、自分の父親と母親、それに3人の妹弟の家族5人を殺したと自白した。ライムストーン郡保安官事務所の広報担当者、スティーヴ・ヤング氏は記者会見で、自白からほどなく道路脇で凶器の拳銃が見つかったと語った。

地元報道局WAFFによれば、事件が起きたのは月曜の夜10:30ごろ。深夜1時15分ごろ、14歳の少年は緊急電話をかけ、地下室にいたところ階上で銃声が聞こえたと通報した。

家に到着した警察は、少年の38歳の父親ジョン・シスクさんと、35歳の義理の母親メアリーさん、6歳の弟、5歳の妹、それに生後6か月の男児が銃で撃たれているのを発見した。このうち3人は当局が到着した時点ではすでに死亡していた。残る2人は重症を負っていたが、病院に搬送後死亡した。

14歳の少年(未成年であるため、身元はまだ公表されていない)は、当初ずっと地下室にいたという言い分を貫いていた。だが午前3時ごろにようやく警察に自白し、凶器の拳銃は道端に捨てたことを認めた。警察はその後無事に凶器を発見。ライムストーン郡保安官事務所のツィートによると、不法に購入されたものとみられる。

アラバマ州ハンツヴィルシティ校のwebサイトによれば、被害者となった義理の母親メアリーさんは同校の中等部特別学級の教師だった。父親のジョンさんは地元の自動車販売店勤務。2人の名前で登録されたTheBump.com[訳注:妊活出産情報サイト]の登録情報によると、2人は2019年2月に一番末の子供を授かった。

殺人の動機はいまだ分かっていないが、現在14歳の少年は少年鑑別施設で拘束中。まもなく5件の殺人罪で起訴される。ヤング氏いわく、この10代の少年が成人として裁判にかけらえる可能性もあるという。

事件の報道のあと、ライムストーン郡教育学区はFacebookとTwitterに声明を発表し、被害者を悼んだ。「生徒たちや学校、地元コミュニティがこの悲劇を乗り越えられるよう、我々は全力でサポートしてまいります」と、声明の中で述べた。

以下、エルクモントで昨夜遅くに発生した射殺事件に関する、ライムストーン郡教育学区の声明だ。

教育学区の声明
ライムストーン郡教育学区は、エルクモントで発生した悲劇的な事件に深い悲しみを覚えています。我々は、生徒たちや学校、地元コミュニティがこの悲劇を乗り越えられるよう、我々は全力でサポートしてまいります。学校とライムストーン郡健康局では、カウンセラーを増員して待機させています。お困りの際は、彼らがいつでもお伺いいたします。捜査に関しましては、当面は警察当局に直接お問い合わせくださいますようお願い申し上げます。

Translated by Akiko Kato

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