YouTubeが有料購入した再生回数のカウント方法の変更を発表、業界からは不満の声

Olly Curtis/Future/Shutterstock


7月、YouTubeのペイパービュー・ポリシーに対して非難が集中した。インドのラッパーBadshahの新作ビデオが、24時間で7500万件もの再生回数を記録したのだ。表面的には新記録だ。だが、ラッパーは再生回数を増やすために相当の金を払っていた。この件については彼自身もInstagramで大っぴらに認めており、YouTubeも彼の業績を公認していない。新ルールのもと、BadshahはYouTubeの再生記録から正式に除外されることになる。

だが、再生回数はBadshahのアカウントには視聴回数として公開されている。それが商業力として間違った印象をあたえ、ラッパーがマーケティング戦略に利用することも考えられる。今月初めにとあるラテンレーベルの社員も言ったように、「24時間で1000万件や2000万件の再生回数! ――そんなのありえない」

リスナー獲得をYouTubeに大きく頼っているラテン音楽業界の一部では、こうした間違った情報が懸念材料になっている。関係筋によれば、アーティストやレーベルは動画公開後最初の24時間の再生回数を増やすために、たっぷり予算を割いているという。新人アーティスト――あるいは、6桁もの宣伝費を割けない人々にとっては、前途多難な状況を作り上げている。誰もが注目を集めようと必死だが、「メジャー(レーベル)がYouTubeに5万ドルも投入する中で、どう対抗しろと言うんです?」と、とある関係者は問いかける。「新進気鋭のアーティストにそんなことができますか? とうてい無理ですよ」

業界の全ての人々がやきもきしているわけでもない。ダディー・ヤンキーやニッキー・ジャムといったスターを輩出したPina Records社のラフィ・ピナ氏は、月曜日Twitterに投稿。YouTubeの再生回数を買うことは珍しくもなんともないと仄めかした。「今や誰もがデジタルストリーミングで、自分たちの商品を幅広い層に売り込む時代だ」と、ラテン音楽情報サイトRemezclaには英文翻訳の彼のコメントが掲載されている。「基本中の基本だよ。諸君、投資したまえ」

Ozunaも『Alofoke』への電話でPinoのコメントを繰り返した。「垣根を越えて自分の商品をアピールしたいなら、ある程度マーケティングはするべきだ」と本人。

YouTube公認の再生回数購入に批判的な人々も、広告戦略としての効果は認めている。「ツールとしては有用です」と、別の関係者も言う。「ですが、手元に金があると悪用してしまう」YouTubeのポリシー変更は、今後の悪用の可能性を絶つまでには至らない。





Translated by Akiko Kato

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