ポール、ジョン・レノンとの不仲説について回想「俺たちは友だちだった」

「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」に出演したポール・マッカートニー

ポール・マッカートニーは、米テレビ番組に出演し、ジョン・レノンとのエピソードを回想した。よくレノンの夢を見ると言い、「誰かが夢の中で会いに来てくれるのっていいね。そのせいで、頻繁にバンド活動の夢を見るし、これがクレイジーなんだよ」と語った。

ポール・マッカートニーは9月23日放送の「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」で、ビートルズの思い出を回想した。子供向け絵本『Hey, Grandude!』(※日本語版『グランデュードのまほうのコンパス』は11月5日出版予定)を最近出版したばかりのマッカートニーは、ジョン・レノンとの思い出、ビートルズ解散後の副次的な影響、夢にインスパイアされた話などをコルベアに披露した。

コルベアがマッカートニーに14歳で母親を亡くしたことをたずねると、マッカートニーはレノンも10代で母親を亡くしたことに言及した。「(二人とも母親を亡くしていたから)それがどういうことか、それがどういう気持ちなのかを知っていた。それが自分の音楽に影響を与えていたことを知ったのは、何年も経ってからだけどね」とマッカートニー。「イエスタディ」の歌詞に彼の母の死とつながる部分があると言われたと説明したあとで、「作ったときはそんなつもりで書いたわけじゃない。でも、無意識にそうだったかもしれない。そういうことって実際にあるからね」と続けた。

マッカートニーはレノンの夢をよく見るとも述べた。「あんなに長い時間を一緒に過ごすと、結びつきも深くなる。ほら、夢の中で誰かが会いに来てくれるっていいよね。そのせいで、頻繁にバンド活動の夢をみるし、これがクレイジーなんだよ」と言ってから、夢の中でレノンと話そうとしたら、ベースに粘着テープがくっついていて、それを剥がそうとしていたと語った。そして「ジョンの夢はたくさん見るし、いつも良い夢だね」と述べたあとで、「イエスタディ」が夢の中で生まれた話も披露した。

コルベアがレノンとマッカートニーが写った白黒写真を取り出して紹介すると、マッカートニーの口からさらなる思い出話が語られた。「実は、これは自分にとっても特別な写真なんだ。ビートルズが解散したとき、私が悪いとか、ジョンとかなり不仲だったとかという噂で持ちきりだった。ビートルズの解散を悲しむ人がたくさんいたこともあって、そういう嫌な話がたくさん出ていて、それに巻き込まれてしまったわけだ。

「そんなふうにずっと言い続けられると、ある時点で『もしかして、そうだったのかも』と思い始めるんだよ。そこから『俺が悪いのか? 違うのか? 俺はジョンのことを理解していたのか? 俺たちは友だちだったのか?』というふうに葛藤が始まった。自分たちが友だちだったと知っていても、噂話があまりにも多すぎた。でも、この写真は……この写真を見たとき、『そうだよ、俺たちは友だちだった』と思い出したんだ。この写真は二人が一緒に音楽を作ったこと、それが本当にクールだったことを思い出させてくれる。本当に美しい写真さ」と続けた。

コルベアとのインタビューの前半で、マッカートニーは膨大な量の自分自身の楽曲とビートルズの楽曲、初めてのツアー、この日「ザ・レイト・ショー」が収録されているエド・サリヴァン・シアターに初めて来たときのこと、彼らの曲が今でも色褪せない理由について語った。








Translated by Miki Nakayama

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE