INORANライブレポ「今が全霊」を見せつけたステージ

セッションタイムを挟み怒涛の後半戦へ

が、その後に急展開が待っていた。ドラムのRyo Yamagata、ギターの村田有希生、ベースのu:zoによる怒涛のセッションタイム。オルタナロックを敬愛する3人によるとてつもない激しいセッションは、見ごたえ充分だった。特に最年長の村田の狂ったギタープレイは圧巻だった。そんなメンバーによるセッションタイムを挟みライブは後半戦へ。


Photo by ヤマダマサヒロ


Photo by ヤマダマサヒロ


Photo by ヤマダマサヒロ

後半戦はハードな新旧の曲を織り交ぜての展開で、オーディエンスは汗だくになりながら踊り叫び狂っている。INORANも演奏を、ライブ全体を全身全霊で楽しんでいる。確かにこれがライブだ。今を楽しむこと。この日のMCの言葉を借りれば“今が全霊だ”。

ライブの最後、19曲目に演奏されたのは、ニューアルバムに収録された7分超えの壮大なバラッド「Long Time Comin」。INORANもメンバーも汗をぬぐいながらこのバラッドを演奏し、オーディエンスに届けている。オーディエンスも全員汗をぬぐいながらサビの“long time”を合唱している。それは、まるで映画のエンディングロールを観ているような演奏だったし、景色だった。

この日のライブはまるで映画のようだった。激しい曲で煽ったかと思えば、バラッドで会場を包みこむ……ジェットコースターのような展開も映画みたいだ。ただ、映画は何度でも観られる。だが、ライブは一度だけの生ものだ。そう、“今が全霊だ”。ツアーはまだ続いている。是非、今しかない時を体験してみて欲しい。

「B-DAY LIVE CODE929/2019」
9月29日(日)TSUTAYA O-EAST SOLD OUT!!
[OPEN/START] 17:15/18:00
http://inoran.org/

Tag:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE