プログレ誕生50周年記念、ブリティッシュ・ロック「隠れた名盤」が紙ジャケ化

ヒプノシスがアートワークを手がけた、 アラン・パーソンズ『人生ゲーム』(Courtesy of ソニー・ミュージックジャパンインターショナル)

ソニーミュージックが誇るプログレッシヴ・ロックのカタログを、紙ジャケット&最高のスペック(Blu-spec CD2)でリリースするファン垂涎のコレクション・シリーズ。6月にリリースした第1弾の「イタリアン・ロック編」に続いて、第2弾として「ブリティッシュ・ロック編」と銘打ち全9タイトルが紙ジャケCDで再発される。

1969年にリリースされたキング・クリムゾンの『クリムゾン・キングの宮殿』を発端としてわき起こったこの斬新な音楽性は、ピンク・フロイド、イエス、ジェネシス、EL&Pといった英国勢に留まらず、世界中のロック・ミュージシャンに影響を与え、一大プログレ・ブームを巻き起こした。日本ではピンク・フロイドの『原始心母』の帯キャッチに「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり!」と書かれたフレーズからプログレッシヴ・ロックという言葉が使われるようになったと言われている。

クラシック、ジャズ、現代音楽、民族音楽など、あらゆる要素をロックに採り入れ、叙情的でドラマティックでコンセプチュアルな作風、高い演奏技術や変拍子の活用、シンセサイザーやメロトロンといった近代的な楽器の多用など、限りなくオリジナリティを追求し続ける進歩的な音楽概念がプログレッシヴ・ロックであり、その革新性や実験的なアプローチがこのジャンルの最大の魅力である。

第1弾のイタリアン・ロック編(「アレア」5タイトルと「アリティ・エ・メスティエリ」3タイトル)に続いて、第2弾となる今回はブリティッシュ・ロック編。ヨーロッパやアメリカ、アフリカなど、大陸からの音楽文化の交差点としての役割を担っていた英国の音楽シーンでは、クラシックやジャズ、ロック、民族音楽など多種多様なジャンルが重ね合わさるなどし独特の進化を遂げてきた。それらの中で特にシーンを牽引する立場となったのがプログレッシヴ・ロックだった。

「5大プログレ・バンド」と評されたピンク・フロイド、キング・クリムゾン、イエス、ジェネシス、EL&Pなどに代表される、超凡な革新性をもったバンドが林立した70年代黄金期には、ほかにも多くの隠れた名盤がリリースされている。今回はソニーミュージックが誇るRCA、CBS、アリスタ、NEONなど多彩なレーベルに残された名盤群の中から厳選されたプログレ、ジャズ・ロック、フォーク・ロック等の作品がラインナップされた上、ロジャー・ディーン、ヒプノシス、キーフといったジャケット界の大御所たちによるアートワークが並ぶことになった。これまで何度か再発されている名盤から日本初登場となる激レア盤に至るまで、紙ジャケットならではの視覚効果を含む最上級クォリティでのリリースとなる。





ソニーミュージック プログレッシヴ・ロック紙ジャケット・コレクション 

「ブリティッシュ・ロック編」 全9タイトル
発売日:2019年12月11日 (水)
※高品質Blu-spec CD2/最新マスタリング音源/新規解説、歌詞、対訳付き(一部インスト作品)
1CD:各¥2,100+税
2CD:各¥2,700+税

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