「なぜ猫はこんなに可愛いのか?」最狂ライブバンド、!!!のニック・オファーが熱く語る

「俺にとって猫とは、友情が築けるかの挑戦」

ーなるほど。ところで『Wallop』というアルバム・タイトルを思いついた時の猫のエピソードは既に知られているところなんですが、私の好きなエピソードなので、改めて教えてもらえますか?

ニック:スタジオで俺が作業していると、猫が一緒に遊ぼうと“wallop(パンチ)”してくるんだよ(笑)。「おい、オレはお前の注目を浴びたいんだ! 今オレと遊んで欲しいんだよ! オレを構え!」ってね(笑)。一つの単語があるシチュエーションにすごくフィットするっていうのがすごく気に入ってさ。その言葉を聞くと、スタジオと猫の表情が思い出されて1人で笑っちゃうんだ(笑)。“wallop”っていうのは、「おい!」みたいなイメージ。そのアイディアが好きで、アルバムタイトルにしたんだよ。

ーアルバム・ジャケットにも猫が使われてますね。

ニック:あれは俺の猫のパーシー。俺のお隣さんが引っ越していったんだけど、子猫だったあいつがその隣の部屋に入ってさ。あの瞬間は、彼にとってすごくエキサイティングな瞬間だったんだ。今まで俺の部屋が彼の世界の全てだったのが、隣の新しい部屋に初めて踏み入って、全く新しい世界を見たんだからね(笑)。その時携帯で撮った写真があのアルバム・ジャケット。自分が全く知らない世界が自分のすぐ横に存在しているというアイディアが好きだったんだ。何かがきっかけで、その世界の道が開かれるかもしれない。人生をそういう視点で見るって美しいと思うんだよね。


日本のファンと長年にわたって相思相愛の!!!。『Wallop』のリード曲「Serbia Drums」は日本語(カタカナ)字幕付きビデオも用意。

ー猫ちゃんは何歳なんですか?

ニック:今は1歳。でも、写真を撮った時は多分6~8カ月とかだったんじゃないかな。かわいい猫だよ。今空港から家に帰っているところで、猫をピックアップするところなんだ。俺と久しぶりに会うから興奮すると思う。

ーそもそもあなたは何匹の猫と同居してるんですか。また、いつごろから猫と住み始めたんですか。

ニック:一匹だけ。これまで三匹いたけど、一匹ずつ亡くなってしまって。だから去年新しい子猫を飼い始めたんだ。猫と暮らし始めたのは多分20年くらい前からだな。前のバンドにいた時、バンドメンバーたちと一緒に住んでいて、バンドの女子たちが猫を飼いたいって言い出してね。俺は反対したんだ。バンドなんだから(ツアー等で)家にはほとんどいないし、どうやって面倒見るんだってね。そしたら予想通り、女子たちは家におらず猫の面倒を全然見ないから、結局は俺が面倒見ることになって(笑)。でも猫はもともと好きだし、それでもっと猫好きになったから結果いいんだけど(笑)。

ー今の猫はどんな性格の子ですか?

ニック:何にでも興味津々。まだ子猫だけど、1歳半だからそろそろ落ち着いてくるんじゃないかな。どちらかというと、性格が犬みたいなんだ。注目されたがるし、一緒に遊びたがる。フレンドリーで、家に誰か来るとその人たちと遊びたがるんだ。人間が大好き。バンドメンバーにも懐いてるよ。曲作りをしている時に横にいるから、曲とセットみたいな感じがするんだ。

ー珍しいですね。うちの子なんて、お客さんが来ると隠れてしまうので、家族以外誰も姿を見てないですよ。あなたにとって猫とはどういう存在でしょう。

ニック:なんだろうね。あ、今タクシーから降りて猫に会いにいくところ。猫のことを話してるこのタイミングで(笑)。いつも俺の足音を聞いたら窓から顔を出すんだけど、今日はどうかな。来た来た! 元気~?(赤ちゃんに話すような声で猫に)俺にとって猫とは、動物と友情が築けるかの挑戦。だって、人間とは全然違う生き物だし、彼らを理解するというのは容易ではない。それができる時って、本当に素晴らしいと思うんだよね。(ドアを開けて猫がいる部屋に入る)ヘイ~元気かい? 良い子にしてた? 今1人なの? ハグしよう~。今俺の肩に乗って来た(笑)。いつもそうなんだ。

ー可愛いですね。なぜ犬ではなく猫なんです?

ニック:犬も好きだよ。昨日ちょうど犬と話してる俺の写真をインスタに投稿したばかりだし(笑)。でも犬(を飼うの)はもっと責任がある。あと、猫以上に愛情を注がないといけないからちょっとタフなんだよな。

ーわかります。私も猫と同居してますが、猫は犬のように感情表現が大げさでないぶん、人間など関係なくクールで超然としているように思われますが、実は豊かな感情を持ち愛情深いところもあると思います。

ニック:あるある。前に飼ってた猫はもっとクールだったけど、パーシーは犬みたいに懐いてくるしね。猫はネズミも殺すし、猫を怖いと思う人たちもいるよね。でも可愛いところもちゃんとある。

ー次の新曲ジャケになる猫の写真を募集するコンテストもやったそうですが、やってみていかがでした?

ニック:何千枚というかなり沢山の応募が来て、選ぶのが大変だったよ(笑)でも良いのを選んだと思う。とにかく見た目がいいものを選んだ(笑)。何と言ってもジャケ用だからね。その写真がクールと思ったんだ。


『Wallop』からのシングル「Couldn’t Have Known」のジャケットは、バンドの公式SNSで公募された猫の写真をベースに制作された。


ーこのあと来日公演も控えています。『Wallop』の楽曲を加えた今回のライブはどのようなものになりそうですか?

ニック:どうなるだろう。新曲も披露するし、ミア(・ペイス。アルバムにも参加している女性ボーカリスト)も一緒に来る。良いショーになると思う。これまでよりも深みのある、エキサイティングなショーになるよ。

ーありがとうございました! パーシーによろしく(笑)。

ニック:了解(笑)。こちらこそありがとう!



<来日公演情報>

!!! - WALLOP JAPAN TOUR -

!!! - WALLOP JAPAN TOUR -

【京都公演】2019年10月30日(水) METRO
OPEN 19:00 / START 20:00
前売¥6,500 (税込/別途1ドリンク代/スタンディング) ※未就学児童入場不可

【大阪公演】2019年10月31日(木) LIVE HOUSE ANIMA
OPEN 18:00 / START 19:00
前売¥6,500 (税込/別途1ドリンク代/スタンディング) ※未就学児童入場不可

【東京公演】2019年11月1日(金) O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00
前売¥6,500(税込/別途1ドリンク代/スタンディング) ※未就学児童入場不可
主催:SHIBUYA TELEVISION

企画・制作:BEATINK / www.beatink.com


<リリース情報>

!!!『Wallop』

!!!
『Wallop』
発売中
国内盤CD BRC-608 ¥2,200+tax
国内盤特典:ボーナストラック追加収録/解説・歌詞対訳冊子封入

=収録曲=
01. Let It Change U
02. Couldn’t Have Known
03. Off The Grid
04. In The Grid
05. Serbia Drums
06. My Fault
07. Slow Motion    08. Slo Mo
09. $50 Million
10. Domino
11. Rhythm Of The Gravity
12. UR Paranoid
13. This Is The Door
14. This Is The Dub
15. Do The Dial Tone (Bonus Track for Japan)

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