ザ・クラッシュ『ロンドン・コーリング40周年記念盤』11月15日全世界同時リリース

ザ・クラッシュ、左からミック・ジョーンズ、ポール・シムノン、ジョー・ストラマー、トッパー・ジョーンズ(Photo by Michael Putland/Getty Images)

ザ・クラッシュの通算3作目1979年発表の名作『ロンドン・コーリング』の40周年記念盤が11月15日に全世界同時発売となることが決定。未発表写真満載・ハードカバー豪華本仕様で、アナログは日本のみクリア・ヴァイナルでのリリースとなる。アニバーサリーを祝うにふさわしい豪華仕様の中身を紐解く映像が公開された。



今回『ロンドン・コーリング40周年記念盤』としてリリースされるのが『The Scrapbook』と「2枚組LP」の2種(他、通常盤として2CDもリリース。オフィシャルサイト・オンリーの限定カセットも予定されている)。

『ロンドン・コーリング40周年記念盤-The Scrapbook』はA4サイズの120ページのハードカバー豪華本にCDが収納されたスペシャル版。「スクラップブック」にはライヴ、オフショット、手書きの歌詞やセットリスト、そして “Most Iconic Image In Rock & Roll(ロックンロールの最も象徴的イメージ)”と呼ばれた刺激的なカヴァー・ショットのポール・シムノンが叩き壊したベースなど、貴重な未発表写真の数々や時代を象徴するような瞬間を捉えた写真が満載。この40周年記念盤の発売日である11月15日からロンドン博物館でスタートする『ロンドン・コーリング』40周年記念展(London Calling exhibition)とも連動し、そこで展示される貴重なアイテムの数々も掲載されている。日本盤は3000セット限定(本は輸入資材使用。CDは日本プレス)、日本盤のみ高品質Blu-spec CD2仕様となる。

同時発売となる限定アナログ盤は、日本のみクリア・ヴァイナル(透明のレコード)でのリリースが決定(本国及び他国は通常のブラック・ヴァイナル)!ソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログレコードとして、同作は1979年発売当時以来40年ぶりの日本プレスでのアナログ復刻となる。今回、アナログ盤に関して非常に厳しい品質、音質管理がなされているとのことで、日本盤を発売するためには一度テストプレスを英国に送り、ザ・クラッシュのマネージメント側が許諾しないとリリース不可との事前通達があったが、送ったテストプレスをなんとミック・ジョーンズ(ザ・クラッシュのギタリスト)自身が直接聴いて即許諾してくれたという、日本にとって大変嬉しいサプライズもあった。


ザ・クラッシュ(Photo by Pennie Smith)

アナログのジャケットに関しては、1979年発売時の日本盤LPの仕様を忠実に復刻。海外では当時からシングル・ジャケットに2枚のLPが入る形だったが、日本での発売当時は見開きのダブル・ジャケットでリリースされていた。今回はその見開きダブル・ジャケットを復刻、全世界で見開きジャケットでリリースされるのは日本だけとなる。更に日本盤初版LPの帯を再現し復刻、当時の「すべては歴史が証明してくれる」と書かれたコピーで復活する。LPを入れる内袋2枚付、そして日本初版に封入されていたポスターも復刻。1500セット限定。

日本盤はこれに加えて2CDを紙ジャケット仕様でリリース。すべての日本版ブックレットには、レコード会社の当時のザ・クラッシュ担当だった野中規雄氏、当時ロンドンでコーディネイターをしていたKaz Utsunomiya氏、この2人とともに『ロンドン・コーリング』発売直後の16 tonsツアーに同行取材した大貫憲章氏による日本側から見た「時代の証言」を収録する。



『ロンドン・コーリング』は1979年12月14日英国発売(米国、日本は1980年1月発売)され、ロカビリーやR&B、スカ、レゲエといった幅広い音楽性を提示することで全英9位/全米27位を記録。パンクを超越した存在を勝ち得ることとなった画期的な作品でその時代を象徴名作といえる。エルヴィス・プレスリーのデビュー作をモチーフにしたジャケットや鬼才ガイ・スティーヴンスのプロデュースによる全てにおいてパーフェクト、米ローリングストーン誌は「80年代最重要アルバム」と評し、明らかに生まれながらの名盤だった。

また、ザ・クラッシュ『ロンドン・コーリング』40周年記念展(London Calling exhibition)が11月15日からロンドン博物館(Museum of London)にてスタートする。ザ・クラッシュのメンバーの個人的な所蔵品、歌詞の下書き、ステージ衣装、写真、映像など秘蔵コレクションを展示、『ロンドン・コーリング』のレコーディングや制作プロセスへ新たな洞察を与えるものとなる。『The Clash: London Calling』展は11月15日から2020年春まで開催される。入場料は無料。




『ロンドン・コーリング40周年記念盤 – The Scrapbook』(Book+1CD)
完全生産限定盤:3000セット限定
スクラップブック仕様:ハードカバー豪華本+1CD
2019年11月15発売 SICP-31301~2 ¥6500+税



『ロンドン・コーリング40周年記念盤(クリア・ヴァイナル)』  London Calling (2LP)
完全生産限定盤:1500セット限定/日本のみCLEAR VINYL
ソニーミュージックグループ自社一貫生産アナログレコード 
2019年11月15日発売 SIJP-1012~3 ¥5800+税



『ロンドン・コーリング』(2CD)
通常盤2CD 
2019年11月15日発売 SICP-31309~10 ¥3000+税 
UKオリジナルLPシングル・ジャケットを復刻した紙ジャケット仕様

【40周年記念日本盤ブックレット】
日本側からの”時代の証言”(上記すべてのタイトルに収録)
*「歴史は証明したか」—元クラッシュ担当ディレクター:野中規雄
*「THE CLASHは“世界最高のロック・バンド”なんだ。」—KAZ UTSUNOMIYA
*「LONDON CALLING40周年に想う」—大貫憲章
*「透き通るように青いクラッシュの生き方が見事に映し出された全19曲。」—大谷英之

海外アーティストページ:https://www.theclash.com
日本アーティストページ:http://www.sonymusic.co.jp/theclash


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