10億回再生動画「ボヘミアン・ラプソディ」から考える、YouTubeと音楽の関係性

みのミュージック(Courtesy of  UUUM)

Rolling Stone Japan読者の皆様、はじめまして。みのと申します。今後隔月でコラム「みのミュージックの令和ロック談義」を担当させて頂くことになりました。よろしくお願いいたします。

「みの」って何者?

さて、私が何者なのかご存知でない方も大勢いらっしゃるかと思いますので、簡単に自己紹介させてもらいますね。世間で言うところの所のYouTuberという職業をやっております。普段は動画媒体で活動しているので、文字媒体でのお仕事、それもこういった老舗の音楽メディアに寄稿する運びになるだなんて、中々のプレッシャーを感じております。

現在「みのミュージック」というチャンネルを運営しており、音楽ネタ、ファッションや漫画等、個人的に興味をソソられるカルチャー系ネタが中心の動画を公開しています。また、並行して「ミノタウロス」というバンド名義でも活動しており「ロックを玉座に返す」という壮大な野望を掲げ、日々精進しております。


自宅とスタジオのルームツアー




【MV】ミノタウロス「路傍の石」



動画クリエイター目線のYouTubeと音楽の関係性

WEBを主軸に活動する人間らしく、私のテリトリーであるYouTubeと音楽の関係性に関して思うところを、この初回の寄稿では記していこうかと思います。インターネットが世間に完全に普及して暫く経ちました。当たり前すぎて、このようなことが言われる機会も少なくなってきたかもしれません。インターネットの登場より、音楽は常にそれとの関わりに翻弄され続け、未だに最適な立ち位置を探り続けているように映ります。

音楽だけでなく、書籍やビデオゲーム、多くのコンテンツがこの巨大な存在に振り回されていると言ってもいいかもしれません。手のひら一つで「想像しうる殆どの音楽」にアクセスできる時代です。それを今の10代の少年少女は当たり前に使いこなしていて、コンテンツの消費者としては全くあたらしい勢力といえます。メガスターの新曲がYouTube上で公開されると、瞬く間に数千万再生ほどを記録し、CDがミリオンセールスを連発していた時代と比べても、遜色がない、もしくはそれ以上に音楽が身近になっている時代かもしれません。音楽を生業としている人々にとっては、ビジネス的に過渡期的性格が強い時代で、少々将来の見通しが悪くストレスがあるかもわかりませんが、消費者にとっては史上最も素早く簡便に音楽にアクセスできる時代であるわけです。

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