バトルスが塗り替えた21世紀の音楽シーン、「2人」になったバンドの復活劇

バトルスのジョン・ステニアーとイアン・ウィリアムス(Photo by Chris Shonting)



─そして、あとは2人でどんなライブを披露するのか。

天井:色々と難易度が高そうだけど(笑)。これまでデイヴが担っていた役割を補うため、ジョンもついにサンプリング・パッドを導入したとか。

─忙しいですね。あんなに高いシンバルも叩かないといけないのに(笑)。

天井:10月半ばにヨーロッパを回って、それから日本に来るそうなのでいい感じに仕上げてくるんじゃないですかね。

─サポートは断固として入れないというのも、逆に自信を感じさせますね。2人だけでもできると判断したからライブするんでしょうし。

天井:もちろん、今の編成では演奏不可能な曲もあるでしょうけどね。歌入りの曲をどうするのかも気になるし。そこも含めて、実際に目の前で答えを確かめるのが楽しみですよね。一体どうなるんだ、何が起きるのかっていう。



─最後に、何か言い残したことはありますか?

天井:そういえば『La Di Da Di』を出した頃に、(ギターやキーボードで構成された)リズムとかリフにメロディの情報を含ませる、といった話をジョンとイアンがしてたんですよ。「FF Bada」や「Summer Simme」みたいな曲を指していたと思うんですけど。で、そしたらタイも同じ年に発表した『HIVE1』について、「打楽器を、リズムを生み出すものではなく、メロディを奏でる声として捉えたかった」と語っていて。実際、『HIVE1』はスレイベルやウッドブロックなど種類豊富な打楽器の音色がエレクトロニクスとハーモニーを聴かせる作品で――両者が袂を分かって久しいけど、彼らがやりたい事って今も相通じるところがあるのかなって。

─無意識のうちにシンクロしている?

天井:そうそう。それに、『HIVE1』の鍵を担っていたモジュラーシンセを、今ではバトルスが積極的に使っている。お互いすれ違いながらキャリアを積んでるんだなって(笑)。

─その視点は面白いですね。タイは不在のまま、今もバトルスの音楽に働きかけている。

天井:そもそも、ループを駆使してバンド・サウンドを構築するスタイルの基礎を作ったのはタイですからね。その土台の上にバトルスがある。タイが残したものは、今でも大きいんだろうなと思いますね。イアンとジョンが聞いたら怒るかもしれないけど(笑)。


バトルスとブラック・ミディが共演したBoiler Room Londonの映像



<公演情報>

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BATTLES
SUPPORT ACT:平沢進+会人(EJIN)

東京公演
2019年11月4日(月・祝)恵比寿ガーデンホール
2019年11月5日(火)梅田クラブクアトロ
2019年11月6日(水)名古屋クラブクアトロ
※全公演ソールドアウト


<リリース情報>

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バトルス
『ジュース・B・クリプツ』
発売日:2019年10月11日(金)
WARP RECORDS / BEAT RECORDS

国内盤CD:2200円(税抜)
国内盤CD+Tシャツ:5500円(税抜)
ボーナストラック追加収録/解説・歌詞対訳冊子封入

=収録曲=
1. Ambulance
2. A Loop So Nice...
3. They Played It Twice feat. Xenia Rubinos
4. Sugar Foot feat. Jon Anderson and Prairie WWWW
5. Fort Greene Park
6. Titanium 2 Step feat. Sal Principato
7. Hiro 3
8. Izm feat. Shabazz Palaces
9. Juice B Crypts
10. The Last Supper On Shasta feat. Tune-Yards
11. Yurt feat. Yuta Sumiyoshi(Kodo)

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