「ファンが死ぬ前に未発表曲を届けたい」ニール・ヤングが考える2020年構想とは?

Rebecca Cabage/Invision/AP/Shutterstock

「時間との勝負だ」と語るニール・ヤングは、2020年に自身のウェブサイトのニール・ヤング・アーカイヴスで膨大な数の未発表曲をリリースする壮大な計画の概要を発表した。

あるファンが「76歳になるエディおじさんが心配だ」とニール・ヤングに連絡してきた。そのファンは叔父のエディがヤングの未発表曲を全部聞き終わる前に死んでしまう可能性があると心配しているのだ。「これを聞いて一念発起した」とヤングはニール・ヤング・アーカイヴス(NYA)に投稿し、続けて、通常のリリースの前にアーカイヴスの有料会員向けに膨大な数の未発表曲をリリースする計画があると公表した。

「ずっと俺のチームと話し合っているのが、2020年にNYA限定でこれまで未発表だった音源をリリースすることだ。このリリースに伴って同じアルバムをCDやアナログ盤でリリースするつもりはない。いつかCD化やアナログ盤化する可能性はあるが、当面このアルバム・リリースはここNYA限定で行い、アルバム数も相当な数になる」とヤングは記した。

最近のヤングのリリース状況は、新作アルバムの制作とリリースがない限り、『Tuscaloosa(原題)』、『Songs for Judy and Roxy: Tonight’s The Night Live(原題)』などのアーカイヴ・ディスクを年間4〜5枚発表している。これらのアルバムは、音楽配信とフィジカル・アルバムでのリリースと同時にNYAでもリリースするのが常だ。

今回ヤングが言う未発表音源には、1975年の『Homegrown(原題)』、1976年の『Chrome Dreams(原題)』、1977年の『Oceanside-Countryside(原題)』、1982年の『Island in the Sun(原題)』、2000年の『Toast(原題)』など、数多のアルバムが含まれる。また、1976年の『Odeon Budokan(原題)』、1978年の『Boarding House(原題)』、1986年の『Live in a Rusted Out Garage(原題)』、2012年の『Alchemy(原題)』といった複数のライヴ・アルバムもある。

Translated by Miki Nakayama

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