ロッド・スチュワート「カントリー・レコードを作るつもり」

Andrew Chin/Getty Images

ロッド・スチュワートは初のカントリー・アルバムの制作を考え始めたばかりで、その中にはボブ・ディランの無名曲のカバーが入ると言う。また、ジェフ・ベックとの再タッグと『ボヘミアン・ラプソディ』のような伝記映画制作の可能性を語ってくれた。

ロッド・スチュワートは新作シンフォニック・アルバム『You’re in My Heart: Rod Stewart with the Royal Philharmonic Orchestra/ロッド・スチュワート・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』のリリースを数週間後に控えているが、彼はすでに次のアルバムを見据えている。「カントリー・レコードを作るつもりだ」と、スチュワートがローリングストーン誌に教えてくれた。「カントリー・ミュージックだけでなく、フォークソングや子供の頃に聞いた古い楽曲も入れたい。これまでとは異なる自分の側面をみんなに見てもらう良い機会になる」と。

このアルバムに収録したい楽曲はまだ選定していないが、ボブ・ディランの1963年のスタジオ・アウトテイク曲「Walls of Red Wing(原題)」を狙っていると言う。この曲はディランの曲の中でも長年発表されなかった無名曲だ。この曲以外では、ウィリー・ネルソンの楽曲、アイルランド暴動時の戦いを歌ったフォークソングも考えている。スチュワートは「やりたい曲はキャッチーである必要はないが、歌詞が本当に美しいものがいい。このアルバムを作ろうと思った理由の一つは妻だ。彼女はコンサートのアコースティックセットが大のお気に入りでね。ロックンロール曲よりも俺の歌がはっきりと聞こえるせいらしい」と説明した。

今年9月下旬に、ロサンゼルスのハリウッド・ボウルでの特別ライブで、ジェフ・ベックと共にキャリア初期のロック曲を何曲か披露した。このライブは、ロサンゼルスのエル・レイ劇場でサプライズとして2曲演奏した2009年以来、久々に実現した元ジェフ・ベック・グループのバンドメイトの共演だった。ハリウッド・ボウルでは全部で5曲演奏したのだが、「モーニング・デュー」、「ブルース・デラックス」、「ロック・マイ・プリムソウル」は演奏するのが何十年ぶりという懐かしい楽曲だった。



「あれは俺がやりたかったことだったし、たぶんジェフも同じだったと思う」とスチュワート。「ジェフのギターと俺の声が合わさると、とにかく並外れたサウンドになって、それが会場を満たしたんだ。俺はいつものステージを跳ね回る派手なアクションをやめて、一歩下がったって感じ。ジェフを前面に出したいと思ったし、それが上手く行ったと思うね」

Translated by Miki Nakayama

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