三代目JSB・ELLYがソロ初CDを出せた理由「好きだという情熱を会社にどう伝えるか?」

仲間のために自分が起爆剤になりたい

ー今回のシングル「DONNA???」でチャレンジングだったことは何ですか?

「DONNA???」っていうワードです。仲良い友達に「今日の予定、どんな感じ?」って聞く時に「今日どんな?」って俺はよく言ってるんですよね。「どんな?」ってみんな使うわけじゃないけど、このワードは使えるなと。自分の周りだけに通じる言葉じゃなくて、ある種スラングっぽいというか。「Hey,baby. 夜どんな?/着てる服はどんな?/明日の予定はどんな?」って、「どんな?」を並べて女の子を誘う。これ、実際に通じるかなと思って、女の子に電話した時にリアルに使ったんですよ。そしたら通じたんです(笑)。だから絶対に歌詞で使おうと思って。

例えばデートに誘う時、「今度よかったら食事に行きませんか?」って誘い方だと、ハッキリ答えにくいじゃないですか。女の子的にはごめんなさいも気まずいし、行けたら行きますっていう感じで返答しておきたい時もある。そう考えると「どんな?」は女の子に気を使わせなくていいんです。フランクに「今日の夜、どんな?」って聞いたら「今日の予定はこんな感じだよ」って返答しやすいし、そこから「じゃあ一緒にゴハンでもどう?」って流れに繋げやすい。会話が続く言葉だなと思って、それを軸にバースとフックを作っていった感じです。



―こういう歌詞をヒップホップ/R&Bテイストの曲で自然に聴かせられるのは、ELLYさんならではですね。

そうですね。俺じゃないとフィットしないフレーズでもあるんですよ。「Hey,baby. 夜どんな?」って歌詞は俺しか無理だと思います。LDHの他のアーティストには歌えないと思う(笑)。自分らしさを曲の中で成立させられる。CrazyBoyが自分の音楽になってきてるなってすごく感じますね。

―作品を作り続けてきたからこそ、そういう実感をより感じられるんでしょうね。

めちゃくちゃ感じてます。やれることがどんどん多くなってる。最初はラップが主体だったんですけど、俺はメロディも好きだからメロディが歌いたいと思って練習していて。自分なりのさじ加減を探しながらここまで来たわけです。「PINK DIAMOND」のレコーディングの時、高音で歌うパートがあったんですけど、最初はできるとは思ってなかったんですよ。でも日々成長して変化しているから、いつの間にかできるようになった。そしたら一緒に作曲したJAY’EDさんに「ヤバいよ。俺、ELLYがこんなにできるって思わなかったんだよね」って言われて。うれしかったですね。

―ANARCYさんとかラッパー仲間からの反響はどうですか?

「ヤバいね!」って言ってくれますね。「ELLY、なんで一気にそんなに変われるの?」みたいな。ずっと俺のことを見てる人は別ですけど、久々に見る人は「あれ? スキルがめちゃくちゃ上がってない?」って思うみたいで。ANARCHYさんからは昨日ちょうど連絡がありました。何か一緒にやろうって。あとは同じLDH所属になったSALU君。札幌のライブで会った時に「いつも音源聴いてるんで、早く一緒にやりましょう。トラックも作るんで送らせてください」って言われて。SALU君とは同い年なんですよ。でも自分よりずっと長くラップをやってる人なわけで、そんな人からそういうことを言われるなんて、本当にありがたいことです。自分が他のアーティストにちょっとでも刺激を与えられる存在なれてきてるのが、うれしいです。

―CrazyBoyがリアルなアーティストだと認めてもらえてる。

少なくともアイドルとしては見られてないですね。もしCrazyBoyがMステに出た時、また何かが変わると確信してます。俺はこれからも自分が信じている音楽しかやらないし、その音楽が日本でも盛り上がるように、自分が起爆剤になれるように影響力をどんどん強めていきたいです。

―楽しみです!

今日はまさかこういうことを聞かれるとは思ってなかったので、いろいろ話してみてあらためて自分のやるべきことってハッキリしてるんだなと気づきました。


<INFORMATION>


「DONNA???」
CrazyBoy
LDH MUSIC
発売中

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