2002年12月22日に急逝した元ザ・クラッシュのジョー・ストラマー。その最後の姿を捉えたドキュメンタリー『レッツ・ロック・アゲイン!』が没後17年を経て、デジタルリマスター版でのリバイバル上映が決定した。ロンドン・パンクの伝説ことザ・クラッシュのフロントマンとして一時代を築いたジョー・ストラマー。『レッツ・ロック・アゲイン!』は、その彼のバンドであるジョー・ストラマー&メスカレロスの2001年USツアー、2002年日本ツアーを追ったドキュメンタリー作品だ。
ツアー各地でのライブ、楽屋裏、プロモ活動、インタビューなどで構成される本作は、クラッシュ時代の張り詰めた反抗の姿勢とは違う彼の、人間味溢れる姿を見せてくれる。「あなたのおかげで人生が変わった」と語りかけるファンたちにサインをし、写真を撮り、そしてライヴ前には手書きのチラシも配る。黙っていてもラジオで流してくれる時代ではなくなったとラジオ局を回り、また、レコード店でのインストア・ライブもこなす姿はファンならずとも衝撃を受けるだろう。監督はジョーの長年の友人であるディック・ルードが務めた。
また本年は、ロンドン・パンクの金字塔として知られる『ロンドン・コーリング』(1979年)のリリース40周年でもある。それを記念して、地元ロンドンのロンドン博物館では『The Clash: London Calling』展が開催中のほか、CD+ブックレットの豪華版『ロンドン・コーリング40周年記念盤 - Scrapbook』が日本を含む全世界で発売されるなど、世界各地で盛り上がりを見せている。
<映画情報>『レッツ・ロック・アゲイン!』2019年12月21日(土)より新宿K’s cinemaにて2週間限定ロードショー
2004年/アメリカ/67分/デジタルリマスター版DCP
監督・製作・撮影・編集:ディック・ルード
製作・音楽:ジョー・ストラマー
出演:ジョー・ストラマー&メスカレロス
配給:アダンソニア、ブロードウェイ
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