BEYOOOOONDSの多面性はどこから来るのか?「強すぎる個性があるから生まれた曲がたくさんある」

敬語をなくしたことでコミュニケーションが円滑に

―BEYOOOOONDSのメンバーは年齢もキャリアもけっこう差がありますよね。それでもグループが上手くまとまっている要因のひとつとして、敬語をなくしたことが大きいのかなと思うんですが、いかがですか。

小林:本当にはじめの頃は、みんなキャリアの上では先輩だから当たり前のように敬語を使うっていう意識でいたんですけど、敬語をなくすことになってからは、例えば、岡村美波ちゃんはキャリアは先輩だから敬語を使うけど、自分のなかではかわいい妹的な存在だったので、かわいがりたいけど先輩だから……っていう葛藤があったんです(笑)。だから、呼び方の切り替えをするのに最初は戸惑いがあったんですけど、敬語をなくすことによって1人の人間として、1人の仲間として、1対1の関係を築けるようになったのかなって思います。

一岡:私はBEYOOOOONDSのなかでいうと一番研修生歴が長いんですけど、敬語を使われることに対してはBEYOOOOONDSが始まったときから「う~ん」って思っていたので、敬語がなくなったことでより距離が縮まったと思うし、敬語のせいでちょっと変な距離感があったのが一気になくなって、メンバーと一緒にご飯に行くことも増えたし、ちょっとしたことだけど大きく一歩踏み出せたなって。敬語はいつかはなくしていたとは思うんですけど、早い段階でなくすことができてよかったと思います。

―BEYOOOOONDSはCHICA#TETSU、雨ノ森 川海、オーディション組がひとつになったグループという、なかなか珍しい成り立ちをしていますが、そのことでやりづらさはないですか。

小林:基本的にはいつもBEYOOOOONDSの12人として活動しているので、グループごとに固まることはあまりないです。逆に、それぞれのグループの曲があるので、お互いの曲に対して「いいね~、頑張って!」っていう感じで応援しあってます。

―やっぱり、BEYOOOOONDSのメンバーとしての意識が強いんですね。各グループはどういう感じなんですか。

一岡:私はCHICA#TETSUのメンバーなんですけど、CHICA#TETSUは雨ノ森 川海と比べるとかわいい系の楽曲で、BEYOOOOONDSの楽曲はかわいいというよりも個性的で、雨ノ森 川海はちょっとクセがあって耳に残りやすいカッコいい曲なので、区別しやすいかなって思います。

山﨑:楽曲の個性が違うので、私はBEYOOOOONDSでは見せられない一面を雨ノ森 川海として見せられたらいいなと思っていて、歌うときは意識して切り替えているんですけど、握手会とかで「雨ノ森 川海の楽曲を聴いて、夢羽ちゃんのギャップにびっくりしたよ」って言っていただけることが多いのでうれしいです。

―CHICA#TETSUの曲はたしかにかわいいですけど、十分個性的だとも思いますよ。

一岡:本当ですか?

―だって、大江戸線や山手線の駅があんな大胆に出てくる歌詞なんてなかなかないですよ(笑)。

一岡:そうですね(笑)。私はすごく電車が好きなので、曲をいただいたときはうれしかったんですけど、他の3人は電車が好きなメンバーではないので、「大丈夫かな……?」って心配していて。だけど、私以外のメンバーの島倉りかちゃん、西田汐里ちゃん、江口紗耶ちゃんも「かわいい曲をやりたい」ってよく話していたし、曲名だけ見ると「ん?」ってなりますけど、曲は何回聴いてももっと聴きたくなる楽曲で、メンバーみんな「うれしい!」って言ってくれてるので、私はすごく安心してます。

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