宇川直宏らが語る「5G時代の渋谷のあり方」

5Gの時代になれば世界中の人が渋谷のスクランブル交差点に集合できる

Yako:個人的にそういう体験を共有できるという点で、渋谷に一番合ってるのはハロウィンだと思うんですよね。去年のハロウィンの時に鹿児島に行っていたんですけど、若者数人が渋谷のハロウィンみたいなことを真似してやってて。5Gの時代になれば世界中の人が渋谷のスクランブル交差点に集合できるんですよね。

宇川:できるし、スクランブルの情報を沖縄に送って参加することもできるんですよね。沖縄で盛り上がってるハロウィンの雰囲気もまた、渋谷で感じることができるんだよ。

Yako:VRでいる側がそれを体感するのか、もしくはAR的に自分をそこに置くっていうのができるんですよね。

CEKAI:渋谷にはたくさんのカルチャーが生まれてきたわけじゃないですか。そういう時代じゃなくなってきて、皆が集まって集結できることとか、5Gを使って一体に憑依できること=大きなエネルギーが一つに集まるみたいな。渋谷がそれの受け皿になって、一つの街っていう体験と結びついてくると思うとワクワクしますね。


左からCEKAI、Naohiro Yako(Courtesy of  WHITE NIGHT WEEK )

Yako:渋谷ってカルチャーが集まってくる場所なので、それを5Gを通した時にいかに交わる人が増えるかっていうのも、5Gの一番の役割だと思うんですよね。

繁田:一方で僕は、実際に交差点にいる人たちがいかに全国の人たちを感じられるのかっていうことを考えていて。地方にいる人もいれば、ネットから参加する人もいると思うし、今までのインスタでいうところのリア中がネットに入り込むっていうのが、5Gになるとそのままリアルに投影されると思って。それが双方向に反映された時に、スクランブル交差点はどうなるんだろうなっていう。

宇川:スクランブル交差点のいいところっていうのは、究極のダイバーシティで、差別なく多様性な人々を受け入れているっていうことだと思うんですよ。で、渋谷のハロウィンにないものって音楽なんですよ。音楽と若人の営みが繋がっていたから、渋谷はワールドワイドな記号になった。じゃあ渋谷で何をすべきかっていうと2つの軸があるんですけど、1つはビジネスの渋谷。現行のテクノロジーの街渋谷にイメージをアップデートさせてると思うんですよね。で、もう1つが、かつての若者の街渋谷を融合させることがすごく重要で。これがデイタイムエコノミーとナイトタイムエコノミーの接続だと思うんですよ。デイタイムから地続きで渋谷のことを考えないといけないんですよ。デイタイムはテクノロジーを中心にした街で、夜はテクノロジーを中心に置いた音楽の街渋谷であるべきじゃないかなと思って。

繁田:DOMMUNEという場を使って音楽を発信がどう変わるのか、井口さん(CEAKAI)やYakoさんにも乗っかっていただいて、何か一つやったら面白そうですよね。

宇川:あのハロウィンに音楽を投入したら何ができるのか、何が変わりどう世界と繋がれるのかってことを考えていきたいですね。

Edited by StoryWriter


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