パール・ジャム、12日間のキャンペーンで未発表曲を配信

Rmv/Shutterstock

パール・ジャムは、「パール・ジャムの12日間(12 Days of Pearl Jam)」というキャンペーンをスタートさせた。スティーヴィー・ワンダーのカバー曲「思い出のクリスマス」にはじまり、多くの未発表曲を配信予定だ。

パール・ジャムは今日(米国現地時間12月2日)、やっと長い眠りから目覚めた。ヨーロッパ・ツアーのみならず、ファンクラブ用のホリデイ・シングルを音楽配信サービスでリリースすると発表したのである。

「パール・ジャムの12日間」と銘打ったバナーのもと、今日から一度に一曲ずつ連続でリリースするのだが、そのオープニングを飾ったのがスティーヴィー・ワンダーのカバー曲「思い出のクリスマス」だ。次にリリースされる曲が何かは今のところ告知されていない。

パール・ジャムがホリデイ・ソングのリリースを始めたのは1991年のことで、ファンクラブの会員向けに「Let Me Sleep (Christmas Time)」(原題)をアナログ盤シングルでリリースしたことに始まる。この年中行事を2017年まで毎年続け、これまでソニックスの「Don’t Believe in Christmas(原題)」、ラモーンズの「I Believe in Miracles(原題)」、デッド・ボーイズの「Sonic Reducer(原題)」などのカバー曲をリリースしてきた。

1998年にはウェイン・コクランのカバー曲「Last Kiss(原題)」をホリデイ・シングルとしてリリースし、その時点でのパール・ジャム最大のヒット曲となった。



2019年はエディ・ヴェダーがソロとして数多くのライブを行なった一方で、パール・ジャムがバンドとして一度もライブ演奏を行なっていないのは、彼らのキャリアで初のことだ。今朝、彼らは2020年の夏に行うヨーロッパ・ツアーを発表した。このツアーは6月23日のドイツ、フランクフルト公演でスタートし、7月22日のオランダ、アムステルダム公演で終幕する。また、このツアーの前後にパール・ジャムがアメリカでライブやツアーを行うかは現時点では未定だ。

2013年のアルバム『ライトニング・ボルト』に続く新作のリリースも未定だが、パール・ジャムが新作をリリースしない期間は現時点でバンド史上最長になっている。「断続的にスタジオにこもって一生懸命作業しているから、けっこう忙しいんだよ。自分たちのペースで作業を進めているし、音楽作りの作業を行なっているし、前とは違うし、クールだし、俺はかなりワクワクしている。ただ、まだ完成したものは何ひとつないのさ。みんなに伝えられるニュースがあればいいけど、今言えるのはレコーディングをしているってことだけなんだ。そして、メンバー全員がまたライブをやるのを楽しみにしているってことかな」と、ギタリストのマイク・マクレディが11月にローリングストーン誌に語っている。

Translated by Miki Nakayama

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE