ヘイルストーム、東京公演で熱唱「ロックンロールは性別も肌の色も関係ないわ!」

12月2日に東京TSUTAYA O-EASTにて行われたヘイルストームの来日公演より(Photo by 岸田哲平)

12月2日、グラミー受賞を誇るペンシルバニア発のロック・バンド=ヘイルストームの来日公演が東京のTSUTAYA O-EASTにて行われた。今年3月に開催された「DOWNLOAD JAPAN 2019」以来の来日となった本公演は即ソールドアウト。その公式レポートをお届けする。

定刻の20時になると、ほぼオンタイムで会場が暗転。ステージに革ジャン、黒のタイツ、そして黒のピンヒールという黒ずくめな衣装をまとったリジーが登場すると、強烈なシャウトとともに最新作『ヴィシャス』から「Do Not Disturb」で幕を開けた。早くも満員に膨れ上がった会場を圧倒させるほどのボーカル・ワークを見せつけると、2曲目には第55回グラミー賞「最優秀ハード・ロック/メタル・パフォーマンス賞」を受賞した人気曲「Love Bites (So Do I)」を披露しファンたちのテンションは一気に最高潮に!



続いて南部の匂いを感じさせるザザンロックなイントロから疾走していくサビが心地よい「Black Vultures」でロック・ファンの心を掴む。ジョーによる流麗なギター・ソロが炸裂した「Familiar Taste of Poison / Amen」などをプレイ、ショーの中盤に入るとジョシュ(ベース)とアージェイ(ドラム)によるセッションへ。阿吽の呼吸で高度なセッションが繰り広げられると、続いてアージェイによるドラム・ソロ・パートに!手数の多さはもちろん、ドラム・スティックをくるくる回し高く投げ、さらに巨大なドラム・スティックまでを操る大道芸人さながらのプレイで会場を盛り上げる。



再びリジーがステージに革ジャンを脱ぎタンクトップ姿で登場すると、「Freak Like Me」で客席は大合唱、メタリックなリフから始まる「Killing Ourselves to Live」から第61回グラミー賞「最優秀ロック・パフォーマンス」にノミネートされた「Uncomfortable」に。この楽曲では「今夜は来てくれて本当にありがとう!ロックンロールは性別も肌の色も関係ないわ!今日この場所に来てくれたみんなに捧げます」というメッセージが贈られた。



「I Am the Fire」で本編ラストを飾ると、アンコールではステージ中央にキーボードが設けられ、リジーは「13才のときからバンド活動をしていて、当時から弟といつか東京に行けるかなって話していたの。だから今日は大切な日。あなたたちがいないと、東京でロックショウなんて実現できなかったから。」とファンの存在がいかに大きくて重要かを伝え、「Dear Daughter」などをメドレーで弾き語りパフォーマンス。そして残りのメンバーもステージ前に出てくると全員がグラスを持ち、「みんな乾杯しましょう!チアーズ!」と乾杯し、「みんなも一緒に歌ってね。あなたたちのことを最高に愛してるわトーキョー!」とシャウトし人気海外ドラマ「glee / グリー」で使われたことで大ヒットを記録した「Here’s to Us」をファンも一体となって大合唱!最後は「私たちがヘイルストームよ!」とメロイックサインを掲げ、「I Miss the Misery」で幕を閉じた。

Rolling Stone Japan 編集部

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