海外シティポップ・ブームの立役者Night Tempo「昭和グルーヴ・ツアー」東京公演レポ

全国6都市を周る「昭和グルーヴ・ツアー」を敢行中のNight Tempo(Photo by Masanori Naruse)

昭和歌謡を愛する韓国のフューチャー・ファンク系プロデューサー/DJ のNight Tempoの日本ツアー「昭和グルーヴ・ツアー」の東京・渋谷WOMB公演が12月4日に行なわれた。

全国各地を昭和歌謡の坩堝へと誘っているNight Tempo。12月4日に渋谷WOMBで行われた東京公演初日のオフィシャルレポートを掲載する。



Night Tempoの盟友である日本人DJ、hypeと香港のNeoncity Recordsを主宰するDaviouxxがオープニングDJで既に満員となったフロアを温め、19時過ぎにNight Tempoが登場。ご挨拶のマイク・パフォーマンスを済ませた後、お馴染みのオープニングBGMから、渡辺真知子「かもめが飛んだ日」のリエディットでDJセットがスタート。

老若男女入り混じるオーディエンスのボルテージは最初からマックス。公式リエディットでリリースした1986オメガトライブやWinkを挟みつつ、シティ・ポップ、昭和歌謡からアイドルまで、誰もが知る80年代の楽曲の数々を畳み掛けるようにプレイ。この来日ツアーの為に新たに制作したリエディットは50曲以上という。この東京公演セットリストも公開している。

クラブDJらしからぬ、今回のツアーで恒例となったオーディエンスからの質問コーナーでは、彼の攻めるDJプレイと、その穏やかな口調とのギャップで癒しのひと時。セット後半では彼を世界的に有名にした「Plastic Love」や杏里の公式リエディットなどアンセムの応酬。アンコールでは「赤いスイートピー」を大合唱。最後、杏里「悲しみが止まらない」のリエディットで2時間の幕が閉じた。

Night Tempoがこれでもかとフロアに投入し続ける昭和歌謡、そしてほぼ全ての曲でオーディエンスは大合唱。加えて、80’sアニメをモチーフにしたカラフルでポップな映像が迫力あるLED画面に映し出され、オーディエンスの熱量は最初から最後まで下がることがなかった東京公演。海外視点で昭和歌謡の素晴らしさを、我々日本人が気づかされた一晩であり、過去と未来を行き来しているような不思議な感覚を覚える空間であった。



<イベント情報>

2019年12月8日(日)代官山T-SITE展
「代官山夜韻カセットDJセット〜Night Tempo 昭和グルーヴ・ツアー・アフターパーティー」
当日18時よりNight Tempo出演(チケットは完売)
https://store.tsite.jp/daikanyama/event/music/11176-1630341120.html

Rolling Stone Japan 編集部

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