寺岡呼人とトータス松本が「妄想」「ブルース」を肴にカーリングシトーンズを語る

「キングはストックが2兆曲ある」

―他のメンバーはどういう感じで曲を作ってきたんですか? これはすごいなみたいな発見はありましたか?

トータス:キングがストックが2兆曲あるっていうのが一番のすごさやろね。

―アハハハハ! それはすごいですね。民生さんはどうでしたか?

トータス:民生君は努力を絶対見せへん人やから。家でたぶん何か書いてからちゃんとした形で持ってくるのかなあ。でも「スベリ知らずシラズ」の時は、俺が遅れて来たらもうここでセッション始まってたもんね?

寺岡:うん。特にデモとかボイスレコーダーもなかったよ。

トータス:そう! 頭ではもう作ってきてるわけね。

―和義さんはどうでしたか?

寺岡:和義君は最後に曲を書いてきたんですけど、やっぱり似たような感じだったかな。

トータス:その時も俺遅れてきたら半分できとった。


Courtesy of DREAMUSIC

―トータスさんは基本遅れて来るんですか?

トータス:これがね、「○時からやってるから来れたら来て」って言われるの。上手いでしょ? ○時に来い、とは言わない。○時からこっちはやってるから来れる時間に来てって言うわけよ。そしたら僕は他の仕事して、一段落してから来れるから、こっちも気が楽なのよ。で、来たらもうやってる。

―なるほど。そういうところがプロデューサー肌をしてるという。

トータス:そうなんよ。プレッシャーかけない。絶対かけない。メンバーに対するリスペクトを忘れない。偉い偉い!

―浜崎さんはどういう感じなんですか?

寺岡:最初に曲を書いてくれたのが浜ちゃんです。で、僕の尻を叩いてくれたのも浜ちゃん。そうそう、6月ぐらいに、「あのさ、よひーさ、誘われてたやつやんの? やんないの?」って言われて、「やりまーす!」って答えたら、「具体的に何やりたいの?」みたいな感じになって、初めて僕も「うわぁ、考えなきゃ!」ってなったんです。あとは、オリジナル曲書きたいから浜ちゃんスタジオに入って曲書かない?ってなった時に、彼が持ってきた一曲が「俺たちのトラベリン」で、それがある意味「ああ、こういうことをライブでやるんだ」みたいな認識を持つ最初のきっかけになった曲でもあるんですよ。

トータス:シトーンズってもともとLINEのグループのメンバーなんだけど、浜ちゃんはたぶん、最初にLINEのグループができてから、一番こういうことをやりたかった人なんやと思うよ。でも自分が、「やろうよ」っていうのもアレやし、待ってたんやろうね。だから機が熟して、「お! やるのかついに」ってなったはいいけど、「ん? でも待てど暮らせど動きがない」って感じで、つい「どうなったアレ?」って。

寺岡:そうだ! 「やるの? やんないの?」みたいな感じで、「やります!」みたいな感じだった。

―最後に背中を押してくれたのが浜崎さん?

寺岡:うん。

トータス:で、最初に曲も書いてきてくれた。

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