ポール・マッカートニーの児童書、アニメーション映画となってNetflixで配信決定

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ポール・マッカートニーが2005年に出版した児童書『あの雲のむこうに』のアニメーション映画がNetflixで配信されることが決定した。また、映像作品のためのオリジナル楽曲も書き下ろしていたことも明らかになった。

ポール・マッカートニー作の児童書『あの雲のむこうに』のアニメーション映画がNetflixで配信される。

発表された声明によると、『あの雲のむこうに』はウィラルという名のティーンエイジャーのリスが主人公の物語だ。リスのウィラルは、雲の上に暮らすティーンエイジャーのギャング集団に引き込まれ、図らずもリーダーのフクロウのグレッチを敵に回してしまう。このグレッチというのが横暴なリーダーであると同時に優れたシンガーでもあり、自分よりも注目された者の声を盗むのだ。配信日程などは、まだ発表されていない。

マッカートニーと共作者であるフィリップ・アーダーとイラストレーターのジェフ・ダンバーが『あの雲のむこうに』を出版したのは2005年のこと。2013年には、すでにアニメーション映画化の話があった。2年後、マッカートニーが映画のために新曲を7〜8曲書き下ろしたことが明らかになり、そのなかにはレディー・ガガをフィーチャーした楽曲もあった。マッカートニーはNetflixで配信予定の作品にもオリジナル楽曲を提供する予定だが、これまで書き下ろしたものが含まれるかどうかは不明だ。

マッカートニーと共同でアニメ版『あの雲のむこうに』のプロデューサーを務めるのは、アカデミー賞へのノミネート歴を持つアニメーターのティモシー・レカート(代表作は『ヘッド・オーバー・ヒールズ』)。レカートは監督も兼任する。脚本を執筆するのは、『パディントン2』や『Desert Dancer(原題)』を手がけたジョン・クロカーだ。

「Netflixとのパートナーシップにワクワクしている」とマッカートニーは今回のプロジェクトについてコメントした。「Netflixは、パートナーであるゴーモン(フランスの大手映画制作会社)の最高のチームを補ってくれる。それに、僕らの映画を世界中のオーディエンスに届けるには、Netflix以上のパートナーはいない。僕は昔からアニメーション映画が大好きで、これは僕にとって本当にかけがえのない一大プロジェクトだ。世界中のみんなに観てもらうのがいまから楽しみだよ」

今年の11月、マッカートニーは「Home Tonight」と「In a Hurry」という新曲を2曲リリースした。どちらも最新アルバム『エジプト・ステーション』のセッション中に収録され、レコード・ストア・デイ(RSD)のブラックフライデーのためにリリースされたものだ。さらには、2020年の英グラストンベリー・フェスティバルでヘッドライナーを務めることも決定。グラストンベリー史上最年長ヘッドライナーが誕生する。

Translated by Shoko Natori

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