鳥居真道の徹底考察、官能性を再定義したデヴィッド・T・ウォーカーのセンシュアルなギター

以前、Netflixの人気番組『KonMari~人生がときめく片づけの魔法~』を観ていたら、依頼人のアメリカ人夫婦がこんまりこと近藤麻理恵による片付け指南を通じ、「片付けって意外にセクシーだね」なんて言って考えを改めていたので「アメリカじゃセクシーって言葉をそんな使い方するのかぁ。へぇ」と思った次第ですが、今回「You Sure Love To Ball」を形容するときの「セクシー」という言葉はあくまで本来の意味合いでの「セクシー」であって、小泉進次郎的な「セクシー」ではありません。色っぽい、艶やか、センシュアル、ホットというような意味だと考えていただけたらと思います。

「You Sure Love To Ball」はギター云々の前に、作品そのものから、むせてしまいそうなほどの色気が放たれています。アレンジ、演奏、歌唱すべてにおいてセクシーでないところが一切ないといって過言ではありません。極め付きは女性の甘い吐息にトラックを一つ用意しているところ。中学生の頃、ガンズ・アンド・ローゼスの「アペタイト・フォー・ディストラクション」をかけていたら、ラストの「Rocket Queen」で女性のうめき声が聴こえてきたので、びっくりして咄嗟にステレオのボリュームを絞った経験がありますが、「You Sure Love To Ball」の場合は曲自体がセンシュアルなので吐息が聴こえてきてもあまり突飛に感じません。非常に馴染んでいるためスルーしてしまうこともあるかと思います。

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