DEAN FUJIOKAが「地鳴り」にこだわった背景

多様な音楽ジャンルを吸収してきた独自の音楽性と、3カ国語の語感を巧みに混ぜ合わせたEP『Shelly』をリリースしたDEAN FUJIOKA

ミュージシャン、DEAN FUJIOKAの活動に注目したい。作詞作曲を自ら手がけ、デモ音源となるスケッチは多忙の中ラップトップを駆使して世界各地のベッドルームで制作する。音楽のルーツは少年期にハマったオルタナティヴ・ロックやヘヴィメタル。現在では、ヒップホップやダブステップ、トラップなどのベースミュージック、WAVEなど、ダンスミュージックが発展した新しいサウンドを開拓し、自身ならではの音楽を模索し続けている。

この冬、DEAN FUJIOKAは俳優としてフジテレビ系“月9”ドラマ『シャーロック』主役、誉獅子雄という当たり役を演じた。アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズシリーズ』を原案として、舞台を現代の東京に置き換え映像化したヒット作である。着目すべきはミュージシャンDEAN FUJIOKAのキャラクター像と近い、聡明かつ影のあるヒーロー感を持つ設定。主題歌となった「Shelly」は日本語〜英語〜中国語で綴られたトリリンガルなリリックであり、挿入歌「Searching For The Ghost」で鳴り響く、ビリー・アイリッシュ以降を感じさせるドープな音像は日本のヒットチャートとは逸脱した先鋭的なサウンドに仕上げられた。まさに規格外、しかしマスのど真ん中でDEAN FUJIOKAは大好きな音楽を、自分ならではの表現として繰り広げている。

2019年12月11日にリリースした5曲入りEP『Shelly』は、そんな彼の現在を記録したストイックかつチャレンジングな音絵巻だ。音楽家としても日々成長を続けるDEAN FUJIOKAに話を聞いてみた。

Rolling Stone Japan 編集部

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