King Gnu、怒涛の2019年と『CEREMONY』の裏側を明かす

2020年代の展望、King Gnu&millennium paradeとして

ー大きい質問になっちゃうんですけど、2020年代に対してなにか描いていることってありますか?

井口 頭が電脳化して、ネットと人がつながって……。

常田 はははは(笑)。

勢喜 でもこないだのmillennium parade(以下、ミレパ)のライブのとき(12月3日なんばHatch、12月5日新木場STUDIO COASTにて開催)、お客さん全員が3Dサングラスしてこっちを見て「ウワー!」ってなってたじゃん?

常田 あれは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』感あったよね。

勢喜 そう。あれは2020年を感じたかもしれない。

常田 確かに。

ーミレパに関しては、今どういうモチベーションですか?

常田 ミレパは考え方がちょっと違うかな。でもPERIMETRONに関しても、King Gnuと同じで、プロジェクト単位でのチーム編成をもう一回固めるじゃないけど……なんて言うのかなあ……オリジナリティや個性があるものを作ることに人生を賭けるというような気合いの入った座組みを、もう一度組み直さなきゃいけないなっていう感じ。俺たち世代の『AKIRA』を作るじゃないけど、そういうのを目指してたやつらが集まってたはずなのに、やっぱりいろんなことに追われて、ちょっとなあなあになりだしてたので。PERIMETRONもKing Gnuと同じで、各々の知名度が上がってきて、いろんなところから声がかかるようになって。「このままじゃちょっと埒明かねぇな」みたいなのは、多分、King Gnuのこの4人も、PERIMETRONも、みんな思ってるんじゃないかな。まあでも、PERIMETRONにとっては、こないだのミレパの東阪ツアーがいい機会だったかな。

ーちなみに、12月6日にリリースしたミレパの新曲「lost and found」に対して、「今までで一番いい曲が書けた」とコメントされてましたが、それはどういう基準で「いい」と考えられてますか?

常田 あれがいい曲と思わねえヤツとは友達にはなれねぇっていう(笑)。それくらいミレパはストロングスタンスだから、ミレパの場合は。2020年代について、ceroとかSuchmosはなんて言ってるんですか?

ーceroは、アジアの話をしてくれていますね。国をまたいで、アジアとして結託して、エキサイティングな音楽を作っていくようになれば、というような。

常田 ああ、間違いないですね。アジアは本当にキーになってくると思いますね。日本の音楽業界は日本だけでマーケットがデカイから、「ジャパニーズゲットー」の状態なんで。動いていかないと、完全に乗り遅れちゃってますよね。

ーミレパとしてはもちろん世界が目指すところだと思うんですけど、King Gnuとしてもアジアを攻めたい気持ちがありますか?

常田 うん、2020年はKing Gnuもアジアツアーをしたいですね。まあでも、柔軟にやって行きたいです。2020年は、もう一回熱を取り戻す年になるのかな。俺個人としては、思い入れのあるものをもっとやっていきたいなっていうのがある。やっぱり、どうしても偏ってしまうこともあるから。跳ねる曲をやった方が宣伝効果的にもいいし、とか。そういうのでこの1年やってきたかなと思ってて、でもそれで掴めた客ももちろんいるから、一長一短みたいなものですよね。だから別に「しくったな」とは思ってないし。

ーこれを経て次にやれることも、絶対にあるだろうし。

常田 うん、そうですね。

井口 『CEREMONY』はやっぱり売らなきゃいけないアルバムだと俺は思うから。「白日」とかタイアップ曲が多く含まれたアルバムとして、バッとドカンと一回届けて。だからやりたいことは次のアルバムでやるんじゃないんですか?




<INFORMATION>


『CEREMONY』
King Gnu
アリオラジャパン
発売中

King Gnu
東京藝術大学出身で独自の活動を展開するクリエイター常田大希が2015年にSrv.Vinciという名前で活動を開始。その後、メンバーチェンジを経て、常田大希(Gt, Vo)、勢喜遊(Ds, Sampler)、新井和輝(Ba)、井口理(Vo, Key)の4名体制へ。2017年4月、バンド名をKing Gnuに改名し新たなスタートをきった。独自のポップセンスと色気が凝縮されたトーキョー・ニュー・ミクスチャーと称されるサウンドはもとより、盟友クリエイティブレーベル「PERIMETRON」と制作するMV・アートワークで注目を集め、ライブチケットは毎回即完。2019年1月にアリオラジャパンよりメジャーデビューアルバム『Sympa』をリリースし、翌2月には日本テレビ系土曜ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」主題歌「白日」を配信リリース。2019年最大級のロングランヒットを記録中。8月に「飛行艇」(ANA「ひとには翼がある」篇TVCMソング)、10月に新曲「傘」(ブルボン「アルフォート」CMソング)を配信リリースした。
https://kinggnu.jp/


ツタロックフェス2020
supported by Tポイント

ASIAN KUNG-FU GENERATION
King Gnu
ゲスの極み乙女。
the chef cooks me
sumika
Tempalay
04 Limited Sazabys
PEDRO
MY FIRST STORY
マカロニえんぴつ
…and more!

専用URL: https://eplus.jp/tsutarockfes/ 

※申込枚数制限:お1人様4枚まで
※ご利用には「e+(イープラス)」への会員登録が必要となります(入会金・年会費は必要ありません)

【開催概要】
ツタロックフェス2020 supported by Tポイント
2020年3月21日(土)
幕張メッセ国際展示場9・10・11ホール
開場/開演/終演:9:00/11:00/21:30 ※変更可能性あり
主催:CCCミュージックラボ(株)/ライブマスターズ(株)
企画:CCCミュージックラボ(株)
制作:ライブマスターズ(株)
運営:(株)ディスクガレージ
特別協賛:(株)Tポイント・ジャパン
協賛:Eggs
協力:(株)TSUTAYA / カルチュア・エンタテインメント(株) / Rolling Stone Japan
問い合わせ:http://tsutaya.jp/tsutarockfes2020/


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