カルロス・サンタナ、大麻ビジネス参入を発表

「大麻は意識を新たな方向に覚醒してくれる窓、あるいは扉」と、ロックの殿堂入りアーティストが語る。(Photo by Amy Harris/Invision/AP/Shutterstock)

米グラミー賞に輝くこと通算10回、ロックの殿堂入りも果たしたギタリストが、オリジナルブランドの大麻およびCBD商品を立ち上げる。知名度を活かして大麻事業に乗り出す有名ミュージシャンの最新の事例だ。

ボブ・マーリーの遺産管理団体やグレイトフルデッドのドラマー、ミック・ハートの大麻ブランドを手がけた企業Left Coast Ventures社との提携によるものだが、サンタナ本人はもちろん、彼のラテンを効かせたブルージャムロックはもう何十年もマリファナ文化と密接に関わってきた。

「大麻はまったく違う意識の世界へ導く窓、あるいは扉なんだ」と、サンタナは声明を発表した。「大麻は、今までとは別の覚醒や癒しのフィルターを通して知覚する選択肢を与えてくれる。それを幻覚だというのは間違いだ。それでは本来の自分に近づくことができない。大麻のおかげで、喜びと共に生きる人生の真髄を知り、受け入れ、手に入れる境地に達することができる」

サンタナは長年大麻の合法化を擁護してきた。2009年にはAP通信との取材で当時のバラク・オバマ前大統領に対し、大麻を合法化してアメリカの教育費に充てるべきだと語った。

発表によると、サンタナ印の大麻製品はこの夏から、CBD商品は秋からカリフォルニアの販売所に並ぶ予定だ。具体的なブランド名などは明かされていないが、『ムーンフラワー』『スーパーナチュラル』『シャーマン』といったアルバムなど、候補はいくらでもありそうだ。「サンタナのようなダイナミックな伝説のミュージシャンと手を組むことができ、本当に光栄です。彼は音楽を通して何百万人もの人々に影響を与えてきました。大麻の未来を確立するという我が社の理念と情熱にも共感してくれています」と、Left Coast Vetures社のブレッド・カミングスCEOは声明を発表した。

サンタナ以外にも、近年多くのミュージシャンが人気急上昇の大麻ビジネスに乗り出している。ウィリー・ネルソンは2015年にWillie‘s Reserveを起業して自社ブランドをスタート。2018年にはカントリーシンガーのマーゴ・プライスと組んで、プライスのブランドAll American Madeも立ち上げた。スヌープ・ドッグは2015年にLeafs by Snoopという会社を興している。



Translated by Akiko Kato

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