不注意? 落ち着きがない? 周囲に求められるADHDという特性の理解

マルーン5のアダム・レヴィーンは初のアルバム制作の頃、頭の中にアイデアがたくさん湧きすぎて、それをどのように形として完結させるかがわからなかったと本人は言っています。つまり、身体や行動だけでなく「頭の中も多動」だということです。

また、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムは自分の頭の中の多動性を「止める方法がない」「学んだことは、注意をキープすることや、じっと座っていることができないということだ」と語る一方で、「しかし、それらの特徴は、スタジオでクリエイティブなアイデアを話し合うのには良いんだ」と、それを長所に転換できていると言います。そして「君が僕の書いた曲を聴けば、それがADHDソングだってわかるよ。1曲の中に5つのフックがあって、それが3分間の中で全部出てくるんだから」と、自身の曲について解説しています。



人をなんらか評価するときに、その人の特徴を否定的に捉えるのか、肯定的に考えるのかで変わってきます。ADHDの場合も、落ち着きがないという特徴は、好奇心が旺盛だったり、発想が豊かだったりという、肯定的な面を見ることもできます。アダム・レヴィーンやウィル・アイ・アムなどは、本人も周囲も特性を受け入れて上手につきあっている例といえるでしょう。

Rolling Stone Japan 編集部

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