LD(学習障害)とは? 「障害の個人モデル」から「障害の社会モデル」への転換へ

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2019年9月に書籍『なぜアーティストは壊れやすいのか?』を出版した、音楽学校教師で産業カウンセラーの手島将彦。同書では、自身でもアーティスト活動・マネージメント経験のある手島が、ミュージシャンたちのエピソードをもとに、カウンセリングやメンタルヘルスの基本を語り、アーティストや周りのスタッフが活動しやすい環境を作るためのヒントを記している。そんな手島が、日本に限らず世界の音楽業界を中心にメンタルヘルスや世の中への捉え方を一考する連載「世界の方が狂っている 〜アーティストを通して考える社会とメンタルヘルス〜」をスタート。第10回はLD(学習障害)をテーマに、産業カウンセラーの視点から考察する。

発達障害の分類には、これまで紹介してきた自閉スペクトラム症、ADHDと、もうひとつLD(学習障害)と呼ばれるものがあります。これは、全般的な知的発達に遅れがないのに、「読む」「書く」「計算する」などの特定の分野の学習に於いてのみ極端な困難を抱えているケースで、自閉スペクトラム症やADHDと同じく、育てられ方などによってそうなっているのではなく、生まれつきの脳の機能の特性によるものです。

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