NHLチームのマスコット、子供のファンを殴った疑いが晴れる

ギョロ目のわんぱくマスコット、グリッティ(Photo by Derik Hamilton/AP/Shutterstock)

ナショナルホッケーリーグ(NHL)所属のアイスホッケーチーム「フィラデルフィア・フライヤーズ」のマスコットで、みんなから愛されるインターネットの人気者グリッティが子供のファンと騒動を起こし、のちに無罪放免となったとNBCニュースが報じている。

問題の騒動は昨年11月、フライヤーズの本拠地ウェルズ・ファーゴ・センターで起きた。シーズンチケット購入者を対象にしたマスコットとの交流会でのことだった。しかし捜査が開始されたのは1月、クリス・グリーンウェル氏が写真撮影の後、グリッティが息子のブランドンを殴ったと主張してからのことだった。

グリーンウェル氏の主張によれば、記念撮影の後息子はグリッティの頭を軽く叩き、「その後息子は立ち去りました。グリッティは息子から8フィートほど離れたところにいましたが、椅子から立ち上がって息子に突進し、背中を突き飛ばしたんです」

グリーンウェル氏はフライヤーズのオーナー企業、Comcast Spectator社に抗議を申し立てたが、同社は騒動の様子を収めた動画はなく、内部調査の結果グリーンウェル氏の主張の裏付けが取れなかったと述べている。フィラデルフィア警察も独自に捜査を開始したが、結局同じ結論に達し、声明を発表した。「我々が行なった捜査はすでに終了し、フライヤーズのマスコットを演じていた人物は疑いが持たれているような行為はない、という結果に至りました」

ABC系列の地元放送局WPVIによると、フライヤーズも声明を発表し「フィラデルフィア警察署が、容疑には法的根拠がないとの結論に達したことを、我々も大変嬉しく思います。警察署の声明は、先の行為が実際にあったという証拠はない、という我々の徹底した内部調査を裏付けるものです」

ローリングストーン誌はフライヤーズとグリッティそれぞれの代理人にコメントを求めたが、いずれからも返答は得られなかった。

Translated by Akiko Kato

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