レッチリのフリー、コービー・ブライアントを偲ぶ「彼は持てる生命力をすべて発揮した」

急逝したコービー・ブライアントに追悼文を発表したレッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストでレイカーズ・ファンのフリー(Photo by Matt Winkelmeyer/Getty Images)

レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストでレイカーズ・ファンのフリーは、急逝したコービー・ブライアントがいかに特別なバスケットボール選手だった理由を説明。「悟りを開いた姿がそこにあった」と、追悼文を公開した。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストでロサンゼルス・レイカーズの熱狂的ファンのフリーは、追悼式が行われた翌日に急逝したNBAレジェンドと彼の娘ジアンナに向けた追悼文を投稿し、コービー・ブライアントがあれほどまでに人々の心を掴んで離さないユニークなバスケットボール選手だった理由を述べた。

「昨日コービーと彼の愛娘ジアンナ、そしてあの事故で亡くなった人たちに注がれた溢れんばかりの愛情はパワフルだった」と、フリーはInstagramに投稿。「俺はその凄さに圧倒されていて、彼の死後、来る日も来る日も相当数のメッセージが届き、彼らも涙に暮れている、ショックを受けている、悲しんでいると教えてくれた。その中には、様々な理由で生前のコービーを嫌っていた人たちもいた」

フリーが言うに、ブライアントがあれほど魅力的だった理由は、彼がバスケットボールをしているときに「思いも寄らない位置にいることが多く、完全に集中していて、その瞬間以外のなにものも見えず、完璧にその瞬間にいて、持てる生命力をすべて発揮した」とのこと。そういう瞬間のコービーを見ると、「悟りを開いた姿がそこにあった。まるでヒマラヤ山中の洞穴で、悟りを開こうと座禅を組みながら生涯を過ごす高僧のようだった」とフリー。もちろん、ブライアントは一人ではなく、夜な夜な満員のアリーナで、テレビ画面の向こう側で、万人の前でそんな姿を見せていたと、フリーは言う。

この追悼文はこう続く。「彼のことが好きだったとしても、嫌いだったとしても、俺たちはみんな、その瞬間に完全に没頭することを強く願うものだ。これは人間として当然のことで、意識しようがしまいが、本物の幸福を実現する唯一の可能性だ。俺たちはそれを目撃し、それを感じたのだ。そして、その姿はすべての人々の心の垣根を越えた。彼が大好きだったよ」と。

今年1月にNBAの花形選手だったブライアントが同乗者8人とともにヘリコプター事故で亡くなったあと、フリーは彼に対する愛情と感謝をことあるごとに表明してきた。また、引退前にロサンゼルスで行われたブライアンの最終試合でフリーは国歌を演奏した。さらに2016年のローリングストーン誌のインタビューで、フリーはチャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーン、ジミー・ペイジ、ジミ・ヘンドリクスなどのミュージシャンとブライアントを比べて、「彼は変化し、進化し、成長することができ、自分の技能を匠の域まで磨き上げた」と語っていた。


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The outpouring of love yesterday for Kobe, his beautiful little girl Gianna and the other beautiful people lost, was powerful. It’s tripped me out, how in the days after his death the quantity of people who texted me letting me know they were in tears, shocked and saddened. This includes many friends who expressed dislike for Kobe while he was alive, for a variety of reasons. I’ve concluded that when Kobe played basketball, he was often in a place beyond thought, in the zone, lost in the moment, completely in the present, and fully in his spirit. In those moments, we saw what it is to be enlightened. Like what a monk who sits in a Himalayan cave all his life seeks. And he did it time and time again, in front of all of us, on television. Whether you liked him or not, we all yearn to be completely in the moment. It is a natural human thing, and our only possibility of true happiness, whether or not it is a conscious thought. We saw it, and we felt it. And it crossed through every human barrier. I loved him.

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Translated by Miki Nakayama

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