バンドと「地元」を繋ぐ物語 FAITHが切り開く新時代

いつの日か「イナフェス」を

まさかのアンコールまで起こったライブは40分にわたって行なわれ、終演後はCD購入者への特典としてサイン会が開催された。これがまたとんでもない行列で、150枚以上用意したポスターは1枚しか残らなかったという。


Photo by Kazushi Toyota

「おめでとう」「応援してるよ」「伊那出身って言ってくれるのがうれしい。もっと広めて」。そんな言葉をメンバーは地元の人々から直に受け取ったようだ。メンバーの家族はもちろん、中学の同級生、ピアノや歌の先生、小学校の校長先生といった人たちも大きくなった5人の姿を見に駆けつけてくれた。「お世話になった人に観てもらえたのがめちゃくちゃうれしい」というAkariの言葉にメンバー全員がうなずいていた。


Photo by Kazushi Toyota


Photo by Kazushi Toyota


Photo by Kazushi Toyota


Photo by Kazushi Toyota


Photo by Kazushi Toyota

この日、一日一緒に気づいたのは、メンバーの口からやたらと「イナフェス」という言葉が出てくること。彼らはフェス不毛の地である伊那で、いつの日か自分たち主催のフェスの開催を目論んでいるのだ。「うちらが活躍すればするほどこの伊那っていう場所の存在も全国に知ってもらえるはずだから、そうなったらいつかきっと実現できるよねって」(ヤジマ)。それはたしかにそうだろう。FAITHにとって伊那は、「ホーム」というひと言では決して説明しきれないほどの想いがある場所。今日はその序章にすぎない。FAITHが故郷に錦を飾るその日まで、5人の活躍を見守っていたい。心が温かくなりっぱなしの一日だった。FAITH、本当にいいバンドだ。


Photo by Kazushi Toyota


<PROFILE>

FAITH
長野県伊那市発。Akari Dritschler[アカリ ドリチュラー](Vo) 、ヤジマレイ(Gt&Vo)、レイ キャスナー(Gt&Vo)、荒井藤子(Ba) 、ルカ メランソン(Dr)からなる平均年齢20歳の男女5人組バンド。
2015 年、別々の高校に通うメンバーが伊那GRAMHOUSEに集まり結成。メンバーのうち3名が日米のハーフというユニークな構成。90年代洋楽をルーツに感じさせるサウンドにメインストリームのメロディが融合した、新世代が鳴らすグローバルポップ。ボーカルAkariの瑞々しく伸びやかな歌声も魅力。
2017年開催の10代限定夏フェス「未確認フェスティバル2017」ファイナリスト。同年11月リリースの1st Mini Album『2×3 BORDER』がApple Musicの今最も注目すべき新人アーティスト作品に選出される。
2018年12月、“ロックプリンセス” クリッシー・コスタンザ率いるAgainst The Currentワールドツアー東京公演のオープニングアクトに抜擢。
2019年4月リリースの2nd EP『Yellow Road』がタワーレコードの推薦作品 “タワレコメン”に選出され、楽曲が「テラスハウス」のBGMに起用される。
2020年1月15日、Major 1st Album 「Capture it」をVAPよりリリース。全編英詞の新人としては異例となる全国71ものラジオ/TV局・番組でアルバム収録曲がパワープレイに選出され、ラジオオンエアチャート国内月間1位を獲得するなど、音楽へのピュアな熱量とボーダーレスな本格サウンドを兼ね備えた新時代のニューカマーとして話題を呼んでいる。

Ofiicial Site≫ http://www.office-augusta.com/faith/
Twitter≫ https://twitter.com/faith_ina_ (@FAITH_ina_)
Instagram≫ https://www.instagram.com/faith_ina_/ (@faith_ina_)
Youtube≫ http://youtube.com/FAITH_ina_

<INFORMATION>


『Capture it』
FAITH
VAP
発売中


Tag:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE