星野源やPerfumeのMVを手がけた映像作家、関和亮の2010年代「あまのじゃくな部分が僕らしさ」

関和亮が選ぶ、2010年代のベストミュージックビデオ

Sia「Chandelier」
(Dir:ダニエル・アスキル&シーア)



僕はあまり、人のMVを見ないんですよね。「こういうことをやってるなら、じゃあ自分はやらない」といったふうに参考にすることはありますけど。そんな中で「これはやられた」と思ったのが、まあ余りにも有名ですし、僕の作品とは全く関係ないけど、シーアの「Chandelier」。もう有無を言わさぬ素晴らしさ……これは奇跡の作品ですよ。ダンサーの女の子の存在が素晴らしいのですが、それを小細工一つしないで撮っているのも最高です。可憐な可愛らしさと気持ち悪さ、作り込まれた世界観と、このときにしかできない一回性の瞬間が凝縮されていますよね。

関和亮
1976年生まれ、長野県小布施町出身。音楽CDなどのアートディレクション、ミュージックビデオ、TVCM、TVドラマのディレクションを数多く手がける一方でフォトグラファーとしても活動。サカナクション「アルクアラウンド」、OK Go「I Won’t Let You Down」、星野源やPerfumeのミュージックビデオなどを手がける。『第14回文化庁メディア芸術祭』エンターテインメント部門優秀賞、『2015 55th ACC CM FESTIVAL』総務大臣賞/ACCグランプリ、『MTV VMAJ』や『SPACE SHOWER MUSIC VIDEO AWARDS』等、受賞多数。

Edited by Yukako Yajima

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