ほとんどのアナリストがダウ平均の1000ポイント以上の下落を中国国外での新型コロナウイルス感染者の増加に伴うものだと分析する中、FOXビジネス司会者のチャールズ・ペイン氏はバーニー・サンダース氏の最近の支持率上昇によるものだと主張した。
これは反サンダース氏勢力にとって、トランプ大統領を再選させるために有権者を脅す絶好の手段だ。そしてもし暴落が本当にサンダース氏によるものならば、イギリスの市場も3%下落していることや、イタリアのMIB指数も5%下がったことについて説明がつかない。サンダース氏の勝利は航空会社の株も大打撃を受けている理由にならない--新型コロナウイルスへの恐怖のせいだ。
ペイン氏にとってはそんな事実はどうでもよく、これからも11月に近づくにつれ、サンダース氏が代表者争いの首位に立ち続ければ、似たようなことを言う有識者は居続けるだろう。大量売却の原因が新型コロナウイルスなのか、サンダース氏が土曜日にネバダでの党員集会で勝利を収めてから初めてアメリカ市場が取引を開始したからなのか問われると、ペイン氏は「バーニー要素」のせいだと答えた。
「バーニー要素がついに株式市場に頭角を現し始めました」と司会者は言った。するとペイン氏は株価が急落した保険会社や製薬会社のリストを挙げ、サンダース氏が提唱している「メディケア・フォー・オール」(国民皆保険)政策が原因だと主張した。
企業名を列挙しているときにペイン氏は「本当に大量売却の原因はバーニー・サンダース氏にあると思ってらっしゃるんですか?」と尋ねられた。
それに対しペイン氏の返答は「もちろん。疑いの余地もありません」
司会者はさらに、この企業らはエリザベス・ウォーレン氏が選挙期間序盤で首位に立っていたときにも株価が「暴落させられた」と言い、「ウォール街がバーニー・サンダース氏をここまで重要視するのは初めてです」と付け加えた。