YMO、岡村靖幸らに携わってきた史上最強のA&R・近藤雅信のキャリアを辿る

近藤雅信(左)と田家秀樹(右)

「J-POP LEGEND FORUM」、J-POPの歴史の中の様々な伝説を改めて紐解いていこうという60分番組。日本の音楽の礎となったアーティストに毎月1組ずつスポットを当て、本人や当時の関係者から深く掘り下げた話を引き出していく。2020年4月の特集は、YMOをはじめ、数多くのアーティストを手掛けてきた史上最強のA&R近藤雅信。今月は彼のキャリアで出会ってきたアーティストの楽曲に触れていく。



田家秀樹(以下、田家):こんばんは、「J-POP LEGEND FORUM」案内人、田家秀樹です。今流れているのは岡村靖幸さんの「少年サタデー」。4月1日発売の最新アルバム『操』収録曲です。テレビ『王様のブランチ』の主題歌でもありました。今月の前テーマはこの曲です。

今月2020年4月の特集は近藤雅信。史上最強A&Rプロデューサー。今はこの岡村靖幸さんの事務所、V4inc.の社長さんで、プロデューサー兼、ディレクター兼、マネージャー全てをおやりになっています。A&Rはアーティストアンドレパートリーという言葉の略ですね。レコード会社でアーティストの発掘や育成、それからマネージメント、楽曲の制作や宣伝全てに関わる人です。アーティストに最も近いところで仕事をされている方ですね。近藤さんはアルファレコードを皮切りに東芝EMIの制作宣伝部長、ワーナーミュージック常務取締役、ユニバーサルミュージックのレーベルヘッド、そういうキャリアの中で岡村靖幸さんに出会って今の会社を立ち上げました。1957年生まれ。すでに40数年のキャリア。現役であります。4月1日に岡村さんの新作アルバム『操』が発売になりました。それに合わせまして3週間にわたって、近藤さんのキャリアを辿りながら、最終週には岡村さんのアルバムを紹介したい、というのが今月の趣旨であります。

近藤雅信(以下、近藤):こんばんは。よろしくお願いします。

Rolling Stone Japan 編集部

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