米女子学生不明事件、24年前の謎を解き明かすのはポッドキャストの司会者

どこまでも怪しいフローレス

フローレスは一貫してスマートには何もしていないと主張し、「一緒に寮の前まで彼女を送って、その後自分の寮に戻りました」と捜査官に言った。

だが目の痣について告白した後、フローレスは口を閉ざした――それ以来取り調べを受けていない。それでもタイムズ紙によると、彼はスマートが失踪した数日後、ルームメイトにスマートの居場所を知っている、俺の両親の家にいるんだ、と冗談を言った。その少し前に、フローレスが母親の家の裏庭でコンクリートの修理を手伝っていたことを考えると、この奇妙な発言は不吉なものを予感させた。

・取り調べ中のフローレス(動画)

捜索開始から1カ月後、大学警察のトム・ミッチェル署長は郡保安官事務所に支援を要請し、当時保安官だったエド・ウィリアムズが事件を引き継いだ。6月29日の週末、フローレスの寮の部屋を警察犬が徹底的に嗅ぎ回ると、死体の腐敗臭に反応を示した。

フローレスと彼の両親は終始無実を主張し、1996年に検察が大陪審で証言するよう法廷への出頭命令を出すと、憲法修正第5条(黙秘権)を引き合いに出した。スマート一家が過失致死による4000万ドルの損害賠償訴訟を起こした後も沈黙を貫き、1997年の証言録取の際にも憲法修正第5条を主張した。トリビューン紙によれば、刑事捜査が進行している間は損害賠償訴訟を進めることはできない。スマートは2002年に行方不明のまま死亡が宣告された。

ランバートはこれら一連の出来事をポッドキャストで詳しく紹介。自称探偵の人々から嫌がらせを受けているにもかかわらず、フローレスの両親が引っ越さず、同じ家に住み続けている点など、様々な疑問点をフローレスの元恋人、死体捜索犬の専門家まで、あらゆる人物に取材した。

Translated by Akiko Kato

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