マイク・パットン、隔離生活のお供に「エロティックなレコード」と「壮大な映像作品」を推薦

パットンが聴いている音楽とは?

・レス・バクスター「Space Escape(原題)」「The Passions(原題)」「Ritual of the Savage(原題)」



この3枚は完璧だ。別の世界の旅であり逃避。ヘッドフォンでこれを聴くと、見目麗しい戦いに聴こえるし、一度も言ったことのない場所に連れて行ってくれる。


・フェランテ&タイシャー「Denizens of the Deep(原題)」



プリペアド・ピアノ(訳註:弦に異物を取り付けることで音質を変化させたピアノ)とエレクトロニクスが交差する水中のファンタジー。逃避したいなら、水に潜ればいいだろ?


・アンドレ・ポップ「Delirium in Hi-Fi(原題)」



ステレオフォニック的トリックと狂気のインストゥルメンタルに特化した圧倒的なクラシック作品。


・ディック・ハイマン「Electric Eclectics(原題)」と「Moon Gas(原題)」



両レコードともエレクトロニックMoogの浣腸って感じで、陽気でワクワクするし、腸がありがとうって言うぞ。


・イマ・スマック「Voice of the Xtabay(原題)」



素敵なアレンジが施された心地よい歌声の泥浴。イマの声は導きの光だ。


・Esquivel and His Orchestra「Latin-Esque(原題)



初期の頃のステレオフォニックなポップと絶滅の本当の勝者。ヘッドフォンをつけて、身体を椅子に縛り付けてから聴け。


・ベルナール・パルメジャーニ「Pop’eclectic(原題)」



上機嫌なクラシック的視点で見たエレクトロ・ポップを巡るアバンギャルドな旅。


・Jean-Claude Vannier「Electro Rapide(原題)」

彼のディープなトラックが集められた作品で、全曲とも斬新で、グルーヴィーで、完全に革新的。


・レイモンド・スコット「Manhattan Research Inc.(原題)」または「Soothing Sounds for Baby(原題)」



伝説的なコンポーザーのエレクトロニックの実験曲の数々。彼はワーナー・ブラザーズとハンナ・バーベラのカートゥーンで有名だ。


・ボイジャーのゴールデン・レコード



これは俺たちの地球に向けて最近リイシューされたボックスセットのコレクション。リスナーがボイジャー1と2のミッションに同行して宇宙に行き、木星と土星を目指すという仕掛けだ。このレコードは人間がどんな音なのかと説明するドキュメント的に作られていて、宇宙人への伝言って感じ。星と星の握手みたいなもの。それだけでも俺にとっては気分が落ち着くね。

―今ファンに伝えたいことはありますか?

くじけずに頑張れ。壮大な映像作品を観ろ。こんな状況だから3時間以下の作品は役に立たない。古代や異世界の冒険映画とか、ギャングの闘争映画とか、抜け出すのが困難な現状を忘れさせてくれるものなら何でもいいぞ。

例えば:
『バラバ』
『ベン・ハー』
『アラビアのロレンス』
『ゴッド・ファーザー』か『グッドフェローズ』
セルジオ・レオーネの『ドル箱三部作』
『掠奪された七人の花嫁』

リスクを犯してもいいぜって気分のときにオススメのパラノイア系作品なら:
『THX 1138(原題)』
『宇宙からの脱出』
『砂の女』
『Pandemic パンデミック』
『コンテイジョン』
『パニック・ルーム』
『シャイニング』
『セコンド/アーサー・ハミルトンからトム・ウィルソンへの転身』

みんな、用心しろよ。アクティブにいられる唯一の方法は何かを作り上げることだって忘れるな! みんなに創造力が備わっているんだから、あとはやるか、やらないかだ。MPから愛と強さをこめて!

コロナ影響下の米国:オハイオ、アトランタ、フロリダ、シカゴ(写真ギャラリー)

Translated by Akiko Kato

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