米ニューヨーク州クオモ知事、ロックダウン継続の重要性を力説

米人気テレビ番組『ザ・デイリー・ショー』に出演した米ニューヨーク州クオモ知事

米ニューヨーク州クオモ知事は、米人気テレビ番組『ザ・デイリー・ショー』に出演し、現在の新型コロナの状況とニューヨークの経済活動再開について語った。「私たちは先日、約474人を失いました。これは恐ろしい数です。唯一良い点があるとすれば、ここ数週間の数よりも少ないということだけです」と発言した。

米現地時間4月22日、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は州内で起きている新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大について語るため、ニュース番組『ザ・デイリー・ショー』に出演した。クオモ知事は、ソーシャル・ディスタンシング対策によって同州が「感染拡大のカーブ(増加率)の平坦化」に成功したと述べ、死亡率と入院率がどちらも低下していることを強調した。

「私たちは先日、約474人を失いました。これは恐ろしい数です。唯一良い点があるとすれば、ここ数週間の数よりも少ないということだけです」とクオモ知事は司会者のトレバー・ノアに語った。「それに加え、入院率も下がっています——現時点での入院者数は、1万6000人ほどです(現地時間4月23日時点)。要するに、全体的な数値が低下しているのです。これは良い知らせですね。この数が少なくなり、人々が不安にさいなまれずに寝られるようになるには、あとどれくらいの期間が必要でしょうか? 2週間、あるいは3週間かもしれませんし、6週間かかる可能性もあります」。

クオモ知事は、ウイルス封じ込めに成功するまでニューヨークのロックダウン(都市封鎖)を継続することの重要性を力説し、人々が外出して触れ合うことで入院患者が増加するという因果関係を指摘した。その一方、封鎖を解いて経済活動を再開させる上での目安となる新型コロナ感染患者の「管理可能な数」に関する明言は避け、「一定した低いレベル」という表現にとどめた。



司会者のノアは、徐々に経済活動を再開しはじめているさまざまなヨーロッパ諸国を引き合いに出し、ニューヨーク州での経済再開がどのようなものになるか? とクオモ知事に尋ねた。

「スローかつ着実、そして段階的でなければいけません」とクオモ知事は答えた。「経済のフタをふたたび開けながらも感染率をしっかりモニターする必要があります。人の流れを増やす一方、感染率への注意を怠ってはいけません。感染率を観察する上で、私たちはもっともアグレッシブなテストプログラムを導入する予定です」。真っ先に再開する業種は、業種の重要度に対し、再開によるリスクというマトリックスに基づいて決められる。

Translated by Shoko Natori

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