THE ORAL CIGARETTESが語るバンド哲学「ロックスターの源流を学び、2020年に昇華させた」

THE ORAL CIGARETTES(Photo by Hirohisa Nakano)



リズム隊の嗜好と新作の方向性

―中西さんはどうですか。

中西 さっきの話と少しカブるんですけど、僕はもともと、プライベートで音楽を聴くときに同じアーティストの曲を聴き続けるってことがなくて、プレイリストが常に変わっていくタイプなんです。ライブを観に行くのも好きで、500人ぐらいのハコから東京ドームまで、J-POP、K-POP、ダンスユニット……ジャンル問わず観に行く。それはライブ演出の勉強のためっていうのもあるんですけど、ボーカリストとしてすごいパワーを持っている人の後ろで叩いてるドラマーってどんなんなんやろっていうのに特に興味があって。お客さんはボーカリストのパワーのすごさに熱狂しているけど、その後ろにいる人たちのパワーのエグさを観るのも楽しいんですよね。そういう理由もあって、バンドに限らずジャンルレスに聴くのが好きっていうのが根本にあるんです。

―最近東京ドームであったK-POPのライブっていうと、BLACKPINKとかですか?

中西 BLACKPINKは観に行けなかったんですけど、K-POPだとIZ*ONEも行ったし、テイラー・スウィフト、ブルーノ・マーズ、三代目 J SOUL BROTHERS、GENERATIONS……本当になんでも行きたくなっちゃう人で。

―4人のなかでは一番雑食ですか。

中西 そうですね。で、今回のアルバムに入る曲のラインナップを見たときに、すごくジャンルレスというか、普段自分が聴いてるプレイリストに近いというか、自分の生活リズムとか音楽ライフにすごくハマったんです。なので、制作のときに「こういうジャンルの曲か……そういえば、あのとき観たライブでこんな曲やってたな」みたいにナチュラルにつくっていけたっていうのはありますね。「このジャンルはどんな感じなんだろう」ってがんばって勉強するんじゃなくて、自分のなかにある引き出しを開けて、自然にそこから探してる感覚でした。

―山中さんがつくったデモがそういう引き出しを開けるきっかけになったと。あきらさんはどうですか。

あきら このアルバムをつくるにあたって、拓也が「過去に戻っていきたい」「根源を辿っていきたい」っていう話をしていて。で、その話とは関係なく、1年前ぐらいにデザインをやってる友達に誘われてソウルバーに行ったんですね。もともとソウルも好きやったんですけど、そのお店で古い音楽をいい音質で聴いたら、音数の少なさに改めて驚いて。それがきっかけで、オハイオ・プレイヤーズとかアレサ・フランクリンみたいな過去の名盤をひたすら聴いてた時期があって、それが今につながってるところはあると思います。

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