ウイルス感染を目的とした「コロナウイルス・パーティー」の真偽

このような説が話題になるわけ

結果的に、コロナウイルス・パーティーが話題になった理由はソーシャル・ディスタンシングをしない人々を批判するのと変わらない。自宅に篭っている人々が、自分で自分を慰め、自己犠牲を自画自賛する口実なのだ。そこには世代間の対立もある。若い連中はみんな自分勝手な大バカ者だと信じる人々は、若者が死に至るウイルスにわざわざかかるために大勢で集まっている、という話も信じたがるものだ。ラドフォード氏はその例として、春休みにフロリダのビーチに押し寄せた学生に対する批判を挙げた。「多くの人々が、若い人たちの無責任な行動に不平をこぼしています」。道徳観が欠如したZ世代が影でこそこそ集まっているという話は、真実よりも魅力的に響く。誰もが自宅待機にウンザリし、休まらずし、退屈し、気分が滅入っている中、愚かにもソーシャル・ディスタンシングのルールを捻じ曲げ、その過程でウイルスに感染している人がいる。

Translated by Akiko Kato

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