100人に1人という身近な病気 統合失調症を改めて理解する必要性

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音楽学校教師で産業カウンセラーの手島将彦が、世界の音楽業界を中心にメンタルヘルスや世の中への捉え方を一考する連載「世界の方が狂っている 〜アーティストを通して考える社会とメンタルヘルス〜」。第29回は、統合失調症をテーマに産業カウンセラーの視点から考察する。

2019年9月に亡くなったシンガーソングライター、アウトサイダー・アーティストのダニエル・ジョンストンは、多くのアーティストに影響を与えました。特にカート・コバーンは過去のインタビューの中で彼を「最も偉大なソングライター」と称賛し、1992年のMTV Video Music Awardsの授賞式には、ダニエル・ジョンストン のアルバム『Hi, How Are You』のジャケット写真がプリントされたTシャツで出席したほどでした。他にベック、ザ・フレーミング・リップス、デス・キャブ・フォー・キューティー等にもカバーされ、アンダーグラウンドでカルト的な人気を得ていた彼ですが、長年に渡って統合失調症と双極性障害に悩まされていました。日本では、お笑いコンビ「松本ハウス」のハウス加賀谷さんも、自身が統合失調症であることを公表しています。


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