評価や成果に捉われない 改めて考えるべき“より深い”自己肯定感とは?

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音楽学校教師で産業カウンセラーの手島将彦が、世界の音楽業界を中心にメンタルヘルスや世の中への捉え方を一考する連載「世界の方が狂っている 〜アーティストを通して考える社会とメンタルヘルス〜」。第31回は、"より深い"自己肯定感をテーマに産業カウンセラーの視点から考察する。

現代を代表するアーティストの一人であるケンドリック・ラマーは、2014年のインタビューで自身が鬱に悩まされていたことを告白し、「大切なのは、自分のありのままの姿を見失わないことだと思う」と語っています。また彼の「i」という曲は製薬会社のカイザーのうつ病啓発キャンペーンにも提供されているのですが、そのフックとなる部分では「I Love Myself」と連呼しています。 

防弾少年団(BTS)は、ニューヨークの国連本部で、すべての若者に質の高い教育、技能研修、雇用を与えるための新たなパートナーシップ「Generation Unlimited(無限の可能性を秘めた世代)」の発足イベントで世界の若者に向けたスピーチを行ない、話題になりましたが、そこでは「今日の僕は、これまでの全ての欠点と失敗と共にあります。明日の僕は、もしかすると少しだけ賢くなるかもしれません。そしてそれも僕なのです。これらの欠点や失敗は、僕自身であり、僕の人生の星座を形作る、最も輝く星たちです。僕は今の自分、過去の自分、これからなりたい自分を愛するようになりました」と語っています。


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