アカデミー授賞式が2021年4月へ延期 「不可抗力で映画製作者が不利にならないよう」

Courtesy of ARTURO HOLMES/ABC

アカデミー賞を主宰する映画芸術科学アカデミーが米現地時間6月15日、新型コロナウイルスの影響によって第93回アカデミー賞授賞式を2021年4月25日に延期することを発表した。

本来、第93回アカデミー授賞式は2021年2月28日に開催、ABCで放映される予定だったが、新型コロナウイルスの影響により劇場での上映が中断・延期になった作品もあるため、ノミネート作品の公開時期条件の変更に併せての延期となった。

第93回アカデミー賞の選考対象となる作品は、ロサンゼルスの映画館で1週間以上の上映期間があり、公開時期が2020年1月1日から2020年12月31日の作品であったが、今回はその締め切りが2021年2月28日まで延長された。また、特別賞の作品提出期限も変更。最新の選考作品の応募条件や締め切りなどの詳細は、オスカーのウェブサイトで確認できる。

アカデミー会長のデイビッド・ルービンとアカデミーCEOのドーン・ハドソンは、声明で「一世紀以上もの間、たとえ最も暗い時期であっても、安らぎと刺激を、そしてエンターテイメントとして私たちを楽しませてくれるという大事な役割を果たしてきました。もちろん、今年もそうでしょう。選考期間と授賞式の日程を延長するにあたって、私たちの望みは、人間のコントロールを超えた不可抗力によって不利にならないよう、映画製作者が作品を完成、公開できる柔軟性を与えることなのです」と述べ、さらに「次回のオスカーとアカデミーの新たな博物館は歴史的瞬間の印となるでしょう。世界中の映画ファンを、映画を通して一つにできるでしょう」と付け加えた。

元々2020年12月14日にオープン予定だったロサンゼルスのアカデミー映画博物館は、現在2021年4月30日にオープン予定となっている。


Translated by Kohei Ebina

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