氷室京介とRCサクセション、キングオブロックのライブ盤を振り返る

今月2020年6月の特集はライブ盤。日本列島は全くライブがない状態になっております、日本のコンサート文化は大丈夫なのか? 早くライブが再開される日が来てほしい。そんな心からの願いを込めてお送りしております。レジェンドたちが残してきたライブアルバムから聴いていこうという1ヶ月。今週はPart3、キングオブロックの二組が残した二枚。氷室さんの『KYOSUKE HIMURO "21st Century BOØWYs VS HIMURO』と、RCサクセションの『RHAPSODY NAKED』の2枚です。なぜこの二組かと言いますと、キングオブロックという名前を欲しいままにした人だからですね。そしてRCサクセションからBOØWYへと続く、日本のロックの歴史の立役者2人ですね。氷室さんがBOØWYを結成することを決意したのが1980年の夏のRCサクセションの日比谷野外音楽堂公演を見てからです。群馬から上京して思うような活動ができず、東京を離れようかと思った時に、たまたま行ったRCの野音ライブを見てもう一度やろうと思った。これはもうBOØWY伝説、日本のロック伝説ですね。そして、1988年の東京のLAST GIGSでバンドを解散しました。ソロになってからバンド時代をずっと封印してきた彼が、初めて正面からBOØWYを歌ったのがこのライブでありました。そして、そのRCサクセションが世に認められるきっかけになったのが、1980年4月5日久保講堂で行われたライブ。そのライブを収めたのが、この『RHAPSODY NAKED』ですね。その中からご紹介いたします。

ロックン・ロール・ショー / RCサクセション

2005年に発売されましたRCサクセションの『RHAPSODY NAKED』から「ロックン・ロール・ショー」。ライブが行われたのが1980年の4月なんですね。アルバムは最初1980年6月に出てるんですが、9曲しか収録されていなかったんです。しかも、音のオーバーダビングとか差し替えがあったりして、ライブそのままという感じではなく、アルバムにはライブアルバムと銘打たれていなかった。でも聴いていると拍手が入ったりしていて、これはライブアルバムだったんだって改めて気づくという作りでした。私はライブ当日に会場にいまして、あのアルバムを聴いてなんか違うなという感じはあったんですね。確かに良いアルバムではあるんだけども、あの日のライブアルバムっていう感じはしなくてモヤモヤしたものがあったんですが、これが2005年に『RHAPSODY NAKED』が出て、これなんだよ!と納得した気分になりました。今日はこのアルバムをご紹介しようと思います。

Rolling Stone Japan 編集部

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