DAOKOが挑むAR拡張現実ライブ 表現に新たな息吹を盛り込んだ一夜

「楽しんでますか? DOMMUNE、素敵な機会をありがとう。もうちょっとだけ一緒に素敵な時間を過ごしましょう」と挟むと、「Cinderella step」へ。青を基調としてステージ上で、”泡沫”の歌詞にリンクするように水泡が少しづつ浮かんでは消え、失恋の切なさをリアルに演出させていくARが投影されていく。曲が展開していくにつれて、ステージの青色もどんどん深い色になっていき、沈んでいくシーボトルや小さく輝く海月も画面上に浮かび上がり、心の海の中にゆっくり沈んでいく歌の世界観をよりリアルに感じられた。曲後のMCでは、バンドメンバーの衣装カラーが戦隊モノをイメージした”ダヲレンジャー”をコンセプトにしたことなどで談笑し、バンドメンバーとの仲の良さを感じさせると、「皆もう家の中だと思うけど、こんな曲で終わりたいと思います。ありがとうございました!」と最後の曲「帰りたい!」へ。夜の繁華街をイメージさせるネオンカラーのステージ上で、帰路につく女性が画面に投影されていく。繁華街のイメージの中に浮かぶレトロなドット絵たち、その中で「早く帰ろう!」と息巻くDAOKOの踊りがキュートで印象的で、まさに今日のライブのエンディングにふさわしい楽曲となった。



ライブ終了後、YouTubeでのファンによるチャット一覧にはアンコールを求めるコメントと称賛が溢れており、ファンも大満足のようだった。イベント前半のアルバムのトークの場面では、「このアルバムがこの先の世界への切符のようだ」と語られていたが、このARを投影したライブパフォーマンスも、彼女のアーティスティックな表現に、新たな生命の息吹を与えるような世界への切符になっている。これからの彼女の表現の成長にますます期待が高まる。そんなライブであった。



<ライブ情報>

DAOKO 4th ALBUM「anima」Release Talk & Live @ SUPER DOMMUNE
2020年6月24日(水)

=セットリスト=
1. 御伽の街
2. おちゃらけたよ
3. 新sorry sorry Sorry Sorry
4. 新ストロベリームーン
5. Cinderella step
6. 新アルバム帰りたい!

・スタッフクレジット
LIVE編成:
DAOKO (Vo)
網守将平 (key, Arrangement)
永井聖一 (Gt) 相対性理論
西田修大 (Gt) ものんくる、カーネーション 他
鈴木正人 (Ba) LITTLE CREATURES
大井一彌 (Dr) yahyel、DATS
網守将平 (key)
美島豊明 (Manipulator)
片寄明人 (Sound Producer) GREAT3

LIVE STREAMING編成:
宇川直宏 (Streaming Director) DOMMUNE
水田修 (Technical Director) KDDI
stu (AR Production)
佐伯雄一郎 (VJ)
huez (Lighting)

<アルバム情報>

DAOKO
4thアルバム『anima』


配信リンク:https://TF.lnk.to/anima

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