憂歌団とTHE BLUE HEARTSのライブ盤から見る日本のブルース

THE BLUE HEARTS




いろいろな人がカバーしていますが、この曲を超えるものはないでしょうね。憂歌団と加山雄三さんは現象的というか、外見的に世の中の扱い方や見え方が対極に近いでしょう。これだけ演奏もアレンジも歌もパフォーマンスも全然違うことをやっていながら、加山さんの曲もいいと感じさせてくれる、曲の良さがちゃんと伝わる。これは曲の解釈が加山さんと同じところに立ってる。形も違うんだけど同じものを理解しているというカバーではないでしょうか。憂歌団は木村充揮さん、内田勘太郎さん、花岡献治さん、島田和夫さんの4人でありました。島田さんは2012年に亡くなって、その後は元RCサクセションの新井田耕造さんが参加してますね。新井田さんが参加したライブを赤坂BLITZで見ましたけど、凄かったですね。新井田さんは忌野清志郎さんのブルースをガッチリと受け止めて、スローバラードをちゃんと叩いてきた人です。それが憂歌団に入って、関東とか関西とかいうのはもういいんだよというようなブルースのライブになっておりました。ライブが見たいですねえ。さっきも申し上げましたけども、関東の音楽ファンにとって関西のブルース系のバンドは敷居が高かったんです。例えば木村充揮さん、内田勘太郎さんは高校生の頃から、エルモア・ジェームスとか聴いていたわけで、ブルースとは何か? というところから掘り起こして、自分たちの生き方にもしている。生活感、ある意味の泥臭さ、混沌としたエネルギーを全部演奏や歌にしていて鬼気迫るものがありました。でもユーモラスで皆暖かくて熱っぽいんですね。それに僕らは圧倒され続けた。そんな1970年代でしたが、この憂歌団のライブが収録されたのは、京大の西部講堂です。西部講堂、恐れ入る場所です。衝撃のデビュー曲をお聴きください。「おそうじオバチャン」、「嫌んなった」2曲続けてお聴きください。





京大西部講堂には1970年代にムッシュかまやつさんについて行った記憶がありますね。ここが京大西部講堂かと思いました。屋根にはまだオリオンの三ツ星が描かれておりました。今は内田さんは沖縄に在住でありまして、皆が一緒にやる機会はそんなにないんでしょうね。木村さんはソロ活動を精力的にやっております。今年は全然できないかとは思いますが、去年は『ザ・ライブ!』という2枚組アルバムを出しているんですね。ソロキャリア史上初のライブ盤。キャッチフレーズがいいですよ、”64歳の天使のダミ声”。その中にも「シカゴ・バウンド」と「嫌んなった」が収録されており、有山じゅんじさんと一緒にやられておりました。1977年発売の憂歌団、『生聞59分』から「おそうじオバチャン」、「嫌んなった」をお聴きいただきました。

Rolling Stone Japan 編集部

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